blog
『FPの家 H邸』
順調に壊れています。
もちろん、FPの家が壊れている訳ではありません。
古屋が壊れているんです・・・。
順調に壊れるって言うのも変ですかね?
2つの道路に面した現場です。
どちらの道路も、本来は4.0メートルの幅員が在る筈。
でも実際には2.0メートルほどの幅しかありません。
上図の黄色が現状の道路です。
自転車やバイク、歩行者だけがが通れる『生活用通路』状態です。
ちなみに青色がセットバック部分になります。
こんな感じに建て替えをする際、区からセットバックを要求される事から所々が広くなっています。
こんな状況ですから、手作業による解体工事は遅々として進みませんでした。
建物の北側が壊れ、そこに重機が入るスペースが出来たおかげで、この2日間は順調に作業が進められています。
現在の様子です。
外した木材から、下にいる人が電線や金物を外しています。
外し終えると、それを道路に停めたダンプカーに積み込みます。
現場の端っこだけが、一部4.0メートル道路に接しています。
ここにダンプを横付けしました。
解体当初近隣の方より車の横付けに関して苦情を戴きましたが、施主様のお蔭で事なきを得ております。
その節は、本当にありがとうごさいました。
荷台に降ろされた材料を揃えながら積み込んでいる様子です。
什器の重さで、床板が所々抜けてしまいました。
この先が思いやられます・・・。
それにしても、立派な梁です。
解体しちゃうのが勿体ない・・・。
上のグラフは、木材の強度と含水率の関係を示しています。
繊維飽和点に達するまでの強度は安定していますが、それ以降含水率が小さくなるに従い強度が大きくなります。
古屋の木材は、雨漏りや結露等の影響がない限り、繊維飽和点よりも含水率が小さくなっていますから、その強度は新築当時よりも大きくなっている事になります。
重ね重ね勿体ない・・・。
解体なんてなくても、少し手を入れれば長く住む事の出来る家をつくらないといけませんね。
新築をつくらなくても済む時代が、いつか来るのでしょうか?
それこそが究極の省エネ住宅ですよね。
木の家に携わる人間として、強く思いました。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11 電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分