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『FPの家 Y邸』
昨日、現地にてお客様と表札及びポストの取付位置を確認しました。
表札及びポスト、無事取付完了しています。
土間コンクリートも乾きましたので、基礎巾木の左官仕上を行っています。
まずは、建物廻りの土を少し掘り下げます。
次に基礎の表面についたゴミ等を払い落します。
次にコーナー部に定木を取付ます。
次に、モルタルの付着力を上げる為に基礎表面にプライマーを塗布します。
いよいよ、モルタルを塗り込みます。
コテを器用に使って、テキパキと作業を進める職人さんの様子を撮影しました。
こんな感じで、全ての基礎巾木にモルタルを塗り付けます。
上の写真、砂利下に見える黒いものは『防草シート』です。
地面への日光の照射を防ぐ事で、雑草の生育を防ぐ目的で敷き込んでいます。
それなりの効果は期待出来ますが、完璧ではありません。
シートと建物や塀の取合い部、シート同志の繋ぎ目、排水マスの周りなどから雑草が生える事があります。
また砂利とシートの間に落ちた種が、シートの上に根を張ってしまう事もあるようです。
その際は、丁寧にゆっくりと根っこを抜くようにしてください。
基礎巾木のモルタル仕上が終われば、いよいよエアコンの設置となります。
前回に引き続き、ヒートポンプエアコンのお話をしたいと思います。
ヒートポンプエアコンによる、冷暖房の仕組みはこのようになっています。
具体的に、冷房の場合を見てみましょう。
簡単に言ってしまえば、室内の空気の熱を外に運んで部屋を冷やす事になります。
室外機から採り入れた外気を膨張させ、冷媒液の温度を下げます。
イラストでは、40度の外気が5度になっていますね。
次に室内機の熱交換器を使い、室内の空気の熱を冷媒液に移動させます。
この時の室内温度は28度、冷媒液の温度は5度、冷やされた空気は23度になっています。
室内機の熱交換器で回収された温度は15度。これを圧縮する事で温度を65度まで高めます。
室外機の熱交換器を使い、外気に熱を移動させます。
この時の排気温度は50度、外気温度は35度、熱回収された空気温度は40度になっています。
このサイクルを繰り返し行う事で、室温と外気温の間の熱移動を効率良く行うのがヒートポンプエアコンの仕組みとなります。
電力を消費するのは、主に空気を圧縮及び膨張させる時となります。
ヒーターを使った従来の電気機器と比べると、電気の消費量は約1/7になる機種もあるようですね。
また、ヒートポンプ技術はCO2の排出量を大幅に削減出来るため、地球環境にも大変優しいんです。
しかも、太陽光や風力と同じ『再生可能エネルギー』ですからとってもエコという事になります。
2009年8月に施工された『エネルギー供給構造高度化法』において、ヒートポンプが利用する『空気の熱』が再生可能エネルギーと定義されました。
これは、空気の熱が太陽光や風力と同じ自然のエネルギーである事を意味しており、石油や原子力に代わるクリーンでエコなエネルギーとして、世界中から注目されるようになりました。
なお再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・その他非化石エネルギー群(空気熱・水力・地熱・太陽熱・バイオマス等)のうち、永続的に利用できるものを言います。
またEUでも、2009年4月に成立した『再生可能エネルギーの推進に関する指令』の中で、ヒートポンプが利用する『空気熱等』が再生可能エネルギーと定義されています。
エコキュートやエアコンに代表されるヒートポンプ技術は、どんどんと活躍の場を広げているようですね。
ヒートポンプエアコンの仕組み、ご理解いただけたでしょうか?
もっと詳しく知りたい方は・・・
一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センターの資料を抜粋・加筆・修正させていただきました。
posted by Asset Red
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