地盤は大丈夫ですか?

『FPの家 H邸』

解体工事が完了しました。

この後は、道路境界の確認や水道管・ガス管の引き込み直し等を行いながら地盤調査の日を待つ事になります。

今回は、不同沈下が発生する原因を様々なケース毎にご紹介したいと思います。

土中には空隙があります。

そこには空気や水が存在している訳ですが、これらが経年で減少し沈下する現象を『圧密』と言います。

上図が圧密のメカニズムを示したものです。

この圧密が不均衡に起こると不同沈下になります。

代表的なケースは以下の通りです。

1.盛り土および軟弱地盤が起因するケース

盛り土を施した際にしっかりと転圧しないと、盛り土に余分な空気や水分を含んだままになってしまいます。

これらが土の重さで少しづつ抜け、不同沈下を引き起こす事があります。

軟弱地盤の上に建てた場合も同様のメカニズムとなります。

厚さ1メートルの土の重量は、木造2階建て住宅の重さに匹敵します。盛り土の下の地盤には相当の負担が掛かっている事を忘れないでください。

2.切り土・盛り土が起因するケース

傾斜地に切り土と盛り土を施し、その境にまたがって家を建てる際に、盛り土の締め固めが不十分だと不同沈下を引き起こす事があります。

3.不十分な埋め戻し工事が起因するケース

擁壁の底盤工事をした後に埋め戻し工事を行います。

その際の転圧・締固めが不十分な場合、埋め戻した部分が徐々に不同沈下を引き起こす事があります。

4.軟弱地盤への広域造成が起因するケース

軟弱地盤上に広域の宅地造成で盛り土をした場合、荷重の集中する中心部が大きく沈下する事があります。

この場合、盛り土を施した最も端の家が大きく傾く事になります。

広域埋立地や谷状の土地を埋立てた場合にも同様の現象が起こる可能性があります。

さらに、池跡や田畑への盛り土造成でも同様のケースが起こり得ます。

5.擁壁が起因するケース

擁壁を支える地盤自体が軟弱であった為に起こるケースです。

地盤と建物を支え切れず、擁壁が動いてしまい、傾く事になります。

また擁壁工事が不適切であった場合も、起こり得ます。

擁壁が動かないまでも、水抜き穴が機能しないため敷地内の水はけが悪くなり、不同沈下を引き起こす場合もあります。

6.配置変更が起因するケース

建て替えに際して、旧家屋より配置をずらして建築する事があります。

この場合、旧建物の荷重により固まった地盤と、固まっていない地盤にまたがって建築した為、不同沈下を引き起こす事があります。

異なる地質にまたがって建物を建てる場合は、より弱い地盤が圧密する事になります。

7.べた基礎の影響により起因するケース

軟弱地盤への対策として安易にべた基礎としたが、べた基礎自体の重さが不同沈下を引き起こす場合があります。

ちなみに30坪分のべた基礎は700KN~1000KN程の重量となり、軟弱地盤層が厚いほど沈下量が大きくなります。

8.改良工事の落とし穴

木片やコンクリートガラを多く埋立てた土地に、杭工事を施して家を建てたとしましょう。

数年後、これらのガラが腐食・劣化して出来た隙間が陥没する事になります。

また、土の性情等により改良体の強度不足が原因で、建物を支えきれない場合もあり得るのです。

こんな事にならないよう、事前の調査はしっかりと行いましょう。

残念ながら、こうした土地も表面上は何の問題もないように見えてしまうのです。

あなたの家の地盤は、大丈夫ですか?

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