お風呂の床は、無断熱でした。

『寒い家 改修工事』

ユニットバスの撤去が完了しています。

断熱・気密施工の様子をご覧ください。

布基礎になっています。防湿コンクリートの打設も行われていません。

 

外壁側に1つ、室内側に1つ、床下換気口が設置されています。

ここから、一年中新鮮な外気が浴室の床下に導入されていました。

基礎断熱は全く行われていませんし、ユニットバスの床および浴槽にも断熱処理は施されていませんでした。

洗面脱衣所側の基礎だけが設けられておらず、そこにEPSが蓋代わりに取付られています。

浴室の床下が点検出来るようにという、配慮でしょうか?

壁には薄い断熱材が取り付けられていますが、構造体の断熱被覆は全く行われていません。

冬は、床下換気口から導入された外気が、浴室の床・壁・天井を冷やした事だと思います。

天井にはグラスウール16Kが載せてありました。

写真は断熱材を撤去した後、撮影したものです。赤い床梁とアイボリーの床盤(ALC板)が見えます。

写真は浴室側から、洗面所の外壁を写したものです。

断熱材が外れてしまい、石膏ボードに密着していません。

残念ながら、このような状態では断熱材の効果は期待できません。

写真は天井野縁の上に敷き並べられたグラスウール16Kです。

1・2・3階全ての天井に、同じ断熱材が使われています。

どうやら、階間部といわれる天井と上階床との間は断熱境界の外側になっているようです。

外周部の柱や梁が熱橋になるため、冷たくなった床梁に室内の暖かい熱が伝わるのを回避していると思われます。

でも、床梁から室内の柱に伝わった熱は室内の暖かい空気により結露を発生させているかもしれません。

やっぱり、鉄骨造の場合は外張り断熱が基本だと思います。

至るところに壁補強が施されています。

厚さ12ミリの構造用合板が石膏ボードの裏側に貼られている訳ですが、こうした壁には断熱材が取付られていません。明らかな施工不良といえるでしょう。

まだまだ解体工事は続きます。

どんなトンデモ施工が出てくるのか・・・。

引き続き、ご紹介したいと思います。

お楽しみに・・・。

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