家の大敵

アセットフォーの3連休最終日。

そろそろ、梅雨も明けるんでしょうか。

恵みの雨はうれしいけれど、ジメジメとした湿気は勘弁願いたいものです。

と言うことで、結露の話をしたいと思います。

私達を取り巻く大気中には、空気と水蒸気があってお互いに影響を与えています。

その関係性には以下の3つの原則があるのをご存知でしょうか?

1.水蒸気は大変粒子が小さい。(4/100000mm)

2.温度と湿度は高い方から低い方へ流れ、低い方から高い方へは流れない。

3.大気には温度によって一定の水蒸気の飽和量があり、その飽和量を超えると水蒸気は凝結し、気体から液体に姿を変える。

3番目の物理的変化の結果を一般に『結露』と言います。

冬の場合の結露の出来方はこんな感じになります。

例えば屋外温度5度、湿度25パーセントとします。暖房を掛けた屋内は温度25度、湿度は35パーセントくらいでしょうか。

ちなみにその温度差は20度になります。

湿度と飽和水蒸気量から計算すると、この時室内側には最大で約8.09グラム/立方メートルの水分が漂っている事になります。

対して乾燥した冬の屋外の水分量は最大で約1.7グラム/立方メートルです。

屋内側に5倍も多い水蒸気があり、これが高い方(屋内)から低い方(屋外)へ流れようとして壁や窓ガラスにぶつかります。

それらの表面温度は、屋内にあっても屋外の温度に近い場合があります。

仮にその表面温度が5度であったとすれば、8.09-1.7=6.39グラム/立方メートルが水滴となり結露が発生します。

一般的な8畳の部屋であれば、室容積は約31.80立方メートルですから、結露水の量は約203.20グラム(203cc)にもなります。

生活の中で良く目にする結露は窓周りでしょうか。

でも、この水蒸気の逃げ場は窓周りだけではありません。

壁や柱にもぶつかり結露します。こうした表面に現れる結露を『表面結露』といいます。

そして、それ以上に怖いのは『目に見えない部分で発生している結露』です。

こうした結露を『内部結露』と言います。

例えばビニールクロスで覆われた壁の中、小屋裏、床下等々。私達が気付かないだけで家のあちこちは汗でびっしょりかもしれません。

夏の場合はどうでしょうか。

「結露って夏は心配ないんじゃないの?」

と思っていませんか?

残念ながら、それは間違いです。

夏にも小屋裏や壁の中などに結露する事があります。

これは夏のエアコンで冷やされる一方で、太陽熱で暖められた小屋裏などとの間に出来る温度差が原因です。

まさに冬の正反対の現象を『逆転結露』といいます。

いずれの季節であっても『結露』は家の大敵です。

何故だかわかりますか?

たかか『窓や壁についた水滴』ではないのです。

その現象を放っておけばカビや木材腐朽菌の発生を招く事になります。

これらは健康被害を及ぼし、アレルギーの原因になる事も多々あります。

結露で一番怖いのは、内部結露です。

家の至る所で密かに結露は発生しているかもしれません。

表面結露が発生したら、内部結露の心配をした方がいいでしょう。

結露が日常的になると、その部分の木材にカビが生えます。

次に木材腐朽菌が発生し、それを主食とするダニが集まってきます。

さらにダニを好物とするシロアリやゴキブリ・ネズミといったあまり歓迎したくないもの達が集まってきます。

こうして家の寿命を縮める事になり、30年もすれば傾く事になりかねません。

家の大敵『結露』を防ぐためには、以下の点を徹底する必要があります。

1.高い性能を持つ断熱材をより厚く用い、隙間なく連続して施工する。(高断熱化)

2.水蒸気を通さないシート等を用い、隙間なく連続して施工する。(高気密化)

3.空気が淀まないように、通気及び換気を行う。(計画換気)

1番目は、屋根・外壁・床・開口部などの外気に接する部分の温度を、室温に近づけさせるのが目的です。

これらが室温と同じであれば内部結露は発生しない事になります。でもなかなか難しいでしょうね。

壁の中の温度境界を無くせないのであれば、壁の中に水蒸気を通さない事が重要となります。

これが2番目の対策です。

特に吸湿性の高い断熱材を用いる場合は、徹底した気密施工を行う必要があります。

水蒸気を含んだ断熱材は断熱効果が顕著に低下します。断熱効果が低下した壁はより結露を招きます。

こうした悪循環を招かないためにも、『針の孔でさえも許さない気密施工』を求めたいものです。

水蒸気を含んだ断熱材を乾かすための工夫が、3番目の通気になります。

外気に接する部分の内外に気圧差を設け、内部の水蒸気を強制的に排出するのが役目です。

あくまでも高い気密性が前提条件になります。水蒸気の侵入を防ぐ事をしないで通気をすれば、内部の水蒸気を断熱材に吸入する事になりより結露を招く恐れが高まります。

空気や水蒸気を通さない断熱材の採用が一番安心だと思いますよ。

屋内の湿度を下げるために行うのが3番目の換気です。

最近では24時間計画換気なんて言われています。

さまざまな換気機器メーカーが様々な機種を発売していますから、色々と検討の上機種選定をする事になります。

でもここで忘れてはいけない事があります。

それは、気密性の確保です。

換気システムは設置すれば良いという物ではありません。

設計通りの換気を行うためには、建物の気密性能を極限まで高める必要があります。

一般的な住宅の気密性能では、残念ながらほぼ正常な機能を果たす事は出来ません。

超高気密住宅と言われる『C値』が1.0平方センチ/平方メートルの家であっても、その機能の6割程度しか果たしていないのです。

また、ダクトの太さや配管経路も重要です。

家の大敵である『結露』を防ぐ大変さ、ご理解いただけたでしょうか。

暖かい家をつくるのは簡単です。

でも、『計画換気がきちんと機能して、暖かくて結露しない家』をつくれるのは『一握りの工務店』だけかもしれません。

家を建てる際には、この辺りの事をよくよく確認する事をお勧めします。

最後に一言だけ・・・

『FPの家』は『無結露50保証』と『燃費保証』の出来る家です。

  https://www.assetfor.co.jp

  posted by Hoppy Red

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