外壁の点検と補修

サイディンク゜壁(窯業系)の点検と補修について書きたいと思います。

まずは起こり得る不具合です。

サイディング材・・・

色褪せ・色落ち・傷・汚れ・カビやコケ・割れ等

シーリング・・・

剥がれ・ひび割れ・切れ・硬化(弾力がなくなる)

シーリングという言葉を聞いた事あるでしょうか?

コーキングと言う場合もありますね。

サイディング材の継ぎ目には、シーリングという弾力のあるゴム状の材料を充填します。

建物は外からの力を受けて変形したり、動いたりします。

シーリングの役割は、この建物の動きによるサイディング材の割れを防ぐ事になります。

サイディング間に充填されたシーリングは、伸縮して衝撃を吸収し、クッション材として働きます。

さらにサイディング間からの水が建物内部に侵入するのを防ぐ役割もあります。

サイディング+シーリングを一次防水と言い、その下の防水シートを二次防水と言います。

2つの防水層で雨水等の建物内部への侵入を防ぐ仕組みであり、どちらか一方の防水性が失われたからといってすぐに雨漏りが起こる訳ではありません。

シーリングは両側のサイディング材の小口のみを接着しています。

これを『2面接着』と言いますが、シーリングの後ろにある金属板『ハット型ジョイナー』とは接着していません。

ですから、両側のサイディング材が別々の動きをしても、その動きに追従する事が出来ます。

反対に3面接着したシーリングの場合は、動きに追従する事が出来ず破断する事もあります。

点検のポイントは以下の通りです。

サイディング材・・・

1.色褪せ・色落ちを目視で確認する。

2.割れ目の有無を目視で確認する。

3.表面を指でこすり、塗料の粉末が付着するかどうかを確認する。

チョーキングと言いますが、これはサイディング材の劣化が始まったサインです。割れ・膨れ・剥がれ・反りが生じていなければ補修は不要です。

シーリング・・・

1.シーリングの上に塗装してある場合は、表面の割れを目視で確認する。

この場合、外壁の防水性には支障ありませんからご安心ください。

2.シーリングの剥がれ・ひび割れ・切れを目視で確認する。

シーリングは建物の動きによる圧力や外的環境(紫外線や外気・雨水・温度変化等)により劣化します。2~3年ごとに点検しましょう。

3.シーリングを指で押して弾力を確認する。

劣化による硬化の有無を確認します。

もし点検の結果、不具合を発見したら、速やかに補修を行いましょう。

自分で出来る補修方法をご紹介します。

シーリングの軽微なひび割れや切れなどは、市販のシーリング剤で補修出来ます。

シーリング剤はホームセンターなどで、1本あたり数百円程度で購入する事ができます。

複数個所ある場合やシーリングが完全に剥がれている場合は、専門家に相談してください。

補償期間にも影響しますので、早期の対応をお勧めします。

サイディング材の色褪せ・色落ちは、補修もしくは再塗装となります。

いずれにしても基材に十分馴染む物を選択する事が大切です。専門家にご相談してください。

割れが発生している場合も同様です。

補修時期の目安は、維持管理状況により異なりますが、概ね以下の通りとなります。

5~7年でシーリングの打ち替えを検討

7~8年でサイディング材の再塗装を検討

20~25年程度でサイディング材の張替えを検討

最近では、耐用年数の長いシーリングも発売されています。

耐用年数10年程度の高耐久性シーリングや15年程度の超高耐久性シーリングなどの採用も良いと思います。

また、塗装も耐候性の高い製品が発売されています。耐用年数が15年を超えるものもあるようですね。

外壁の補修は高い所での作業となるため、足場を組む費用も掛かります。

再塗装とシーリング、屋根や雨樋、軒裏・破風板等も併せて一度に済ませると経済的です。

いかがでしたか、参考になりましたでしょうか?

定期的な点検とメンテナンスは、それなりの費用が必要となります。

でも、建物の寿命を延ばす事ができ、結果的にはお得です。

メンテナンスの時期や費用を把握する為にも、事前に点検を専門業者に依頼するのも良いと思います。

弊社のお客様の場合は、13~17年位でこうしたメンテナンスを行うケースが多いようです。

昨日から塗替え工事を開始した『FPの家 H邸』の場合は、築14年目の再塗装となりました。

まだまだきれいで、サイディング・シーリング共に補修・再塗装の必要は無いと言えるでしょう。

強いて言えば、窓廻りの化粧材の塗装が必要な位しょうか。

マルチエアコンの交換時期が来ており、足場を掛けるのであればと双方一緒に行う事になった訳です。

まずは足場を掛けています。

  

足場に昇って、外壁の点検をしました。

 

シーリングの劣化が見られます。

最初の写真を見ると、シーリングの奥に青い『ハット型ジョイナー』が見えています。

やはり日当たりが良い面はシーリングの劣化が激しいようですね。

 

また、コーナー部分には小さな傷もいくつかありました。

写真ではわかりにくいと思いますが、藻も若干発生しているようですね。

この後は、ネットシートを掛けて養生をします。

その後は高圧洗浄の予定です。

明日は天気崩れるようですね。

シーリングの打ち替えをしたいところなんですが、無理でしょうね。

天気が回復次第、行いたいと思います。

今後の工事の様子は、この場を借りて時々ご報告します。

外部廻りのリフレッシュをお考えの皆さんには、参考になるかもしれませんね。

練馬・板橋地区の皆さまであれば、是非お手伝いさせてください。

現地確認及び見積もりは無料です。

ご一報、お待ちしています。

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  posted by Assed Red

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