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不同沈下は家を建ててすぐに起こるものではありません。
何年もかけて徐々に傾きます。
傾いた家では健康な生活を送る事が出来ず、不自由な生活を余儀なくされてしまいます。
また不同沈下は大切な住まいに大きな損害を与えます。
安心して生活を送る為には、家を建てる前に敷地の状況を把握する必要があります。
もし何らかの異常が認められた場合は、事前にその対策を打たなければなりません。
そのもっとも効果的な対策が『地盤補強工事』です。
周辺環境や敷地の特性に合わせたいくつかの工法があります。
上図は一般的なべた基礎のイラストです。
(耐圧盤がシングル配筋になっていますが、弊社の基礎はダブル配筋が標準になっています。)
べた基礎は、深い軟弱地盤・地盤沈下地帯や敷地の一部が盛土の場合、ゆるい砂層などに有効であり、木造・軽量鉄骨造・鉄骨ユニット造で多く採用されています。
家屋全体の重量が基礎全面に平均してかかるため不同沈下しにくくなりますが、地面に接している面積が広いので荷重は広く深く伝わります。
地盤補強工事には色々な工法がありますが、代表的なものは以下の3つでしょう。
1.表層改良工法
2.杭状地盤補強/小口径鋼管工法・既成コンクリートパイル工法
3.杭状地盤補強/湿式柱状改良工法
前回の地盤調査の結果を見ると、『FPの家 H邸』では3番目の工法による地盤補強が必要です。
これは家の基礎に沿って地面に深い穴を掘削し、そこにセメント系固化剤と水を混ぜたスラリーを流し込む工法です。
スラリーを土と攪拌し固化させる事で、柱状の支持体を作ります。
中深度改良に適した工法です。
以下に、その施工方法を示します。
この工事を明日の朝から行います。
今日は、先立って建物位置を出す『地縄張り』と杭の中心位置を決める杭芯出しを行いました。
水糸が建物の中心線、青いテープが杭芯です。
こちらの写真の方がわかりやすいでしょうか。
水糸の外側90ミリが基礎の外面になります。
そこから300ミリの位置に杭芯が来るように配置します。
ちなみに杭の直径は600ミリが一般的となっています。
工事自体は事前準備と後片付けを含めても、1日というところでしょうか。
工事の模様は、明日ご報告したいと思います。
posted by Asset Red
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