捨てコンクリートの打設を行いました。

『FPの家 H邸』

昨日から、基礎工事が本格的に始まっています。

まずは『根切り・鋤取り』と言われる工程からスタートしました。

根切り・鋤取りとは、基礎部分の土を指示された巾で一定の深さまで掘削する作業を言います。

ベタ基礎の場合であれば、外周部および地中梁の下部部分を深く掘り、耐圧盤の下部は浅く平らに掘ります。

 写真の低い方が外周部、高い方が耐圧盤部分の鋤取りです。

鋤取り部分に少し白い丸が見えると思います。これは地盤改良体の頭です。

建物中心部に神主から戴いた鎮物と玉櫛を埋めさせて戴きました。

根切り・鋤取りを終えた後、砕石による地業を行います。

地業とは、根切り・鋤取りが終わった後の根切り底の地面を固めるために栗石・目潰し砂利・砕石などを敷き、ランマーなどで突き固め、捨てコンクリートを打つまでの工程を言います。

突き固めを行なう際の、砂・砂利・割栗石・砕石などの材料の種類により、砂地業・砂利地業・割栗地業砕石地業に区別されます。これにより地盤の支持力を確実にする事が出来る為、重要な工程と言えるでしょう。

砕石の転圧が終わったら、厚さ0.1mmの防湿フィルムを敷き込みます。継ぎ目にはテープ処理を行います。

写真の所々に点々と小さな木杭らしき物が見えると思います。捨て杭と言います。

杭頭のレベルが揃えてあり、捨てコンクリートを打設する際の目安となります。

ここまでが昨日の作業です。

本日は、この上に『捨てコンクリート』を打設しました。

捨てコンクリートとは、精度の高い基礎を作る為にコンクリートを地業の天端に平らに均す工程を言います。

 生コン車が、バックで入って来ました。

現場近くに停めると、早速一輪車を近づけ、生コンをそこに流します。

 

道路から道板を通って建物の外周部からコンクリートを打設していきます。

別の職人はアルミトンボを器用に動かしながら、天端を平らに均しています。

外周部が終わったら、耐圧盤部分の打設を始めました。

作業は2時間程度で終わります。

気温は32度、ほとんど日陰はありません。

容赦ない日射に、汗がしたたり落ちてきます。

水分補給と定期的な休憩を挟みながら。黙々と作業は続きました。

今回、見て戴いたのは、上図の3工程となります。

作業をしてくれた職人の皆さん、お疲れさまでした。

この後、捨てコンクリートが乾くのを待って型枠の為の墨出しを行います。

 

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