台風一過

台風一過

気持ちの良い青空です。

現場到着後、すぐに撮った写真です。

風速:0.6m/s

気温:31.4度

湿度:63.0パーセント

朝、自宅付近で測定したものよりも気温は7.1度上がっています。湿度は逆に29パーセントも下がっています。

おまけに0.6m/sの風が吹いていますから、気温が上がった割りに涼しく感じられます。

気持ち良い青空の下、適度な風に吹かれつつ、額に汗をかく。これぞ夏ですよね。

今日は、夏季休暇を返上して『FPの家 H邸』の『瑕疵保険』の『基礎配筋検査』に来ています。

知っていますか?

新築住宅に不具合(瑕疵)があった場合には、住宅事業者が費用を負担して本来あるべき状態に回復する事が『住宅品質確保法』により義務付けされています。

保証期間は10年間であり、保証されるのは、基礎や柱等の構造耐力上主要な部分と外壁や屋根等の雨水の侵入を防止する部分です。

でも、不具合が発生した時に、住宅事業者が倒産していたら困りますよね。

『住宅瑕疵担保履行法』により、もしも不具合(瑕疵)が発生した場合、確実に補修ができるように住宅事業者が補修費用を『保険』か『供託』により確保する事が義務付けされているんです。

保証される部分と期間は、住宅品質確保法と同じです。

住宅事業者が倒産した場合は、住宅取得者がこの費用を請求する事ができます。

保険を利用する場合は、引き渡す住宅ごとに住宅事業者が瑕疵保険に加入し補修費用を確保します。

供託を利用する場合は、引き渡す住宅の戸数に応じて住宅事業者が供託所に保証金を預ける事で補修費用を確保します。

前者は不具合の補修に対して住宅事業者による保険金の利用を認めているのに対して、後者は住宅事業者が倒産した場合に限り住宅取得者が保証金を請求できるようになっています。

保険の加入に当たっては、建築中に現場検査を実施します。

検査では建築士の資格を持った検査員が、構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防ぐ部分についてチェックします。(保険の引き受けが可能かどうかの確認をするのが目的です。)

検査のタイミングは以下の通りです。

なお保険会社や住宅事業者によっては、基礎配筋検査を住宅事業者による自主検査で済ませたり、オプション扱いの追加外装下地検査を省略する場合があります。

弊社では、株式会社日本住宅保証検査機構(通称:JIO)の『JIOわが家の保険』に加入しています。

もちろん、基礎配筋検査および追加外装下地検査をJIO検査員にお願いしています。ご安心を・・・。

では、『FPの家 H邸』の基礎配筋検査の様子をご報告しましょう。

まずは、配筋が完了した現場の様子から

全景です。

建物外周部の立上り筋

室内立上り筋はこんな感じです。

開口部補強筋

どちらも地中梁筋です。

弊社では、構造計算により配筋要領や鉄筋径等を決定しています。

建売の基礎と比較すると、かなりしっかりしていると思いますよ。

機会があれば、是非比較してみてください。

いよいよ、検査員の登場です。

設計図書を見ながら、鉄筋の太さ・種類・間隔・継手位置・定着長さ・補強筋の有無・余長・配筋要領等を確認しています。

時間にすると30分程度でしょうか。

最後はチェックリストにサインをして、完了です。

無事合格しました。

事前に自主チェックは行っています。

それでも、是正を指摘される事があります。

是正箇所はその場で是正しないと、検査不合格になってしまいます。

時間内に是正出来ない場合は、再度検査を申込み、有償の再検査を受け、合格しないと次の工程に進めません。

その為に検査時は基礎屋さんに待機してもらっていて、指摘があり次第是正出来る体制を取っています。

自主チェックであればこんな苦労も無い訳ですが、やはり第3者の目による確認も必要だと思います。

上図は、2000年以降の約29万件の低層住宅に対する瑕疵事故内容を示したグラフです。

瑕疵事故の9割近くが雨漏りであり、基礎については6パーセントしか発生していません。

この辺りが、『自主検査』を認めている要因と思われますが、6パーセントって件数にすると1.7万件です。

やはり自主検査は問題だと思うのですが・・・。

次工程は耐圧盤コンクリートの打設です。

ガードマンの都合により、19日(金)の予定です。

どうか雨降りませんように・・・。

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  posted by Hoppy Red

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