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外付ブラインドの優位性を再確認したくて、埼玉県さいたま市まで車を走らせて来ました。
OK-DEPOTの主催する『パッシブマテリアル勉強会』に参加するのが目的です。
生憎の雨で、大渋滞。おかげで少し遅れて到着。100分もかかっちゃいました・・・。
でも他の参加者も遅れていて、セミナー自体はきちんと聞く事ができました。良かった・・・。
洞窟はなぜ涼しいのか?
というスライドからスタートです。
答えは簡単ですよね。
日射遮蔽が出来ているからです。
高断熱高気密住宅で、夏にエアコンを使わずに、洞窟のように涼しく暮らすためには『日射遮蔽』がカギのひとつです。
という事で、日射遮蔽の王様『外付ブラインド』の優位性をたっぷり教えて戴きました。
ブラインドと言えば、窓の内側に取り付けるものですよね。
でも上図のように(見にくいと思いますが)、窓の内側で日射遮蔽をしても窓ガラスを透過した熱線がブラインド等を輻射熱で暖めてしまいます。でもブラインドを窓の外側に取り付ければ、ブラインドで遮られた熱線は窓ガラスの外側ですから、室内を暖める事はありません。
家の中から撮影したサーモカメラの画像です。
左側の青い窓は外付ブラインドを取り付けた窓、壁の色と変わりません。
真ん中は中間色の内付ブラインド、右側は明色の内付ブラインドを取り付けた窓です。
ブラインドの違いによる効果の違いがはっきりと判りますよね。
窓ガラスを遮熱タイプに変える事で、夏の日射遮蔽は可能じゃないの?。
正解です。でもその日射遮蔽効果は普通ガラス+外付プラインドの3分1程度しか期待できません。
遮熱タイプのガラス+内付ブラインドでも、普通ガラス+外付ブラインドの半分だなんて、びっくりですよね。
しかも遮熱ガラスの採用は、冬の貴重な日射熱も遮蔽する事になります。
夏の日射遮蔽のために、冬の日射取得を諦めている事になります。
夏・冬の冷暖房エネルギー負荷で比較すると、以下のようになるそうです。
外付ブラインド+アルミサッシ+Low-Eペア/断熱ガラス・・・2684kwh
内付ブラインド+アルミサッシ+Low-Eペア/遮熱ガラス・・・2851kwh
ちなみに
外付ブラインド+アルミサッシ+普通ペアガラス・・・2734kwh
えっ!普通のペアガラスよりも冷暖房代かかるの・・・。
びっくりを超えて衝撃です。
外付ブラインドのメリットだそうです。
1.日射遮蔽効果が高い
2.冷暖房効率が上がる
3.省エネになる
4.眩しさの軽減が測れる
5.通風も図れる
6.間接採光も図れる
7.目隠しになる
良い事づくめですね。
都内の狭小地での使用には色々と制約もあるけど、使わない手はないですよね。
今回、セミナーで拝見した外付ブラインドは業界最安価との事。前向きに検討したいと思います。
その他、通風(採風)についての話もありましたが、割愛させていただきます。
その後、主催者の販売している色々な商品を見ながらの説明も聴きました。
外付ブラインドです。手動タイプと電動タイプがあります。
防火対応が無い為、防火シャッターとの併用がネックになりそうですね。
木製建具と木製キャビネット及び木製室内窓です。
無垢材+国産自然塗料製品です。
珪藻土塗り壁材と漆喰塗り壁材です。
ホームセンターで売られている珪藻土との違いを色々と教えてもらいました。
簡単に言えば、混ぜ物の違いで性能が全く違うという事でしょう。
木製玄関ドアや木製高性能窓もありました。
やはり防火対応がまだ無いとの事。残念です。
最後は、セルロースファイバーについての話です。
何しろ、地域から集めた古新聞を原材料にしてセルロースファイバーを製造・販売している企業です。
色々な物を使って、その優位性をアピールしていました。
やり玉に挙がったのは、グラスウール・ポリスチレンフォーム・発泡ウレタンです。
バーナーで炎を当てたり、大きな音を出しているブザーの上に断熱材で作った蓋を被せたり。
セルロースファイバーは、吸音性が高く、火に強いという事をアピールしたかったようですね。
施工時の断熱欠損の話題も出ていました。
調湿性の話やホウ酸による防蟻性の話題は出ませんでした。
やっぱり、こうした実演説明は効果ありますね。
〇〇工務店の展示場みたいに、構造見学会で使ってみようかな?
わずか4時間ではありましたが、中身の濃い勉強会でした。
もう少し、アクセスの良い会場だと助かるんですけど・・・。
講師の方々、ありがとうございました。
そうそう、お土産に杉の単板(薄く矧いだ板)を貼り合わせた団扇を戴きました。
塗料はもちろん、国産自然塗料です。亜麻仁油が原料なんだそうです。
posted by Asset Red
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