blog
ちょっと一息、つきませんか?
階段にまつわる話です。
13段階段は、絞首台の異名です。
これを知って、ご自宅の階段を13段階段にする事を嫌がる人もいるでしょう。
中には、「偶数の方が好き」なんて方がいるかもしれません。
ちなみに弊社の階段は、2階建ての場合15~16段が標準となっています。
一方13という数字は、キリスト教徒が忌む数字でもあります。
キリストの処刑された日は13日の金曜日であったとか、エルサレムに入城したキリストが捕らえられ、死を予知して弟子12人と共に催した最後の晩餐の同席数も13人です。
このように13という数は、ヨーロッパで嫌われる数の最先端でもあります。
ちょうど日本で4(死)と9(苦)の数が忌み嫌われるのと同じように、ヨーロッパのホテルでは13の部屋番号はありません。
十二支が一巡し、元に戻る年ゆえ気分を一掃するところより催す十三回忌の法要を盛大に催す日本とは大違いですね。
13という数は、日本の住宅ではちょうど階段長さが9尺(2.73m)で納まる良数でもあります。
上図の階段を見ると、14段目が階段長さ2.73mで納まっていない事がわかります。
でも階段の段数は納まりだけで決定する訳ではありません。
何故なら、階段の寸法は法律で規定されているからです。
階段巾≧75cm
踏板巾(T)≧15cm
蹴上げ高さ(R)≦23cm
規定いっぱいの階段の勾配はおよそ57°、かなりの急こう配で降りる際には危険が高まります。
住宅の場合は2R+T=60cmより決めるのが一般的になっています。
すなわち、人が平地を歩く歩幅を60cm(成人63cm・幼児57cmとする場合もあります)とすると、階段を昇るのは平地を歩くよりも2倍のエネルギーが必要になります。これが根拠となって上の式が出来ています。
上図の場合であれば、階高2.90mを段数で割ったものが蹴上げ寸法(R)になります。
14段階段であれば
2900/14≒207.14となります。
13段階段であれば
2900/13≒223.07となります。
双方ともに規定寸法内になってます。
これを先述の数式に当て嵌めてみます。
14段の場合は
2R+T=2×207.14+T=60cmですから、185.72となります。
13段の場合は
2R+T=2×223.07+T=60cmですから、153.86となります。
後者は残念ながら規定寸法を満たしていません。よって14段階段を選択する必要があります。
上図では、踏み板寸法を21cm・蹴上げ寸法を21cmにしていますが、この時に勾配は45°になります。
勾配は緩いほど昇りやすくなりますが、その為には踏み板寸法を大きくする必要があります。
書籍に使われるバーコード(白と黒の縞模様と線の太さで商品データーを表示、上段の最初の4桁でコード用プラグと国番号、次の8桁で会社名と商品名、最後の1桁はチェックコード)の数も13ですから、13は便利な数とも言えそうです。
最後に、13にまつわるモノを並べてみましょう。
十三参り・・・子供が13歳になると虚空蔵菩薩に詣でる。
十三夜・・・陰暦9月13日の夜。「お月さんいくつ、13と7つ」の童謡を思い出す方もいるのでは?
13枚・・・トランプの4種のカードは、それぞれ13枚。
十三里・・・サツマイモの隠語。九里(栗)四里(より)甘いの意。
いかがでしたか?
たわいもない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
そろそろ、台風の影響が出始めるようですね・・・。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分