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今日の天気は晴れ時々曇り、それなりに暑くなるようなんですが・・・。
どんよりと雲が垂れ込み、太陽は全く見えません。
気温は30.2度(湿球温度は23.8度)
湿度は60.2パーセント(絶対湿度は21.06g/m3)
風速は0.4m/s
体感温度は26.5度、不快指数は81.45となっていて、あきらかに蒸し暑い陽気と言えそうです。
そんな今日の『FPの家 H邸』
朝からサッシの搬入が行われています。
当初の予定が変わり、搬入道路の入り口にある現場でコンクリートの打設が行われているため、トラックを前面道路に停める事になりました。
もちろん、現場からは少々離れています。
ここをサッシを持ったサッシ屋さんが、えっちら、おっちらと往復しています。
玄関の段差は、足場板を利用した簡易スロープで対応しました。
今回採用したのは、アルミと樹脂の複合サッシ、勿論ガラスはアルゴンガス入りLow-E複層ガラスです。
2階で使用するものは、上下階にそれぞれ分かれて荷揚げしてもらいました。
玄関ドアと共に工事用キー(コンストラクションキー/通称コンスキー)も納品されましたので
足場に掛けられたキーボックスに入れ、ダイヤル錠をかけて管理します。
実はサッシの他に、もう一つ入荷した物があります。
ウルトジャパン製目地シーリングテープ、弊社で初めて使う新製品なんです。
様々なサイズが用意されていますが、今回は巾15ミリ×厚さ8~12のVKP Plusを使用する事にしました。
このテープは膨張目地としてサッシや玄関ドアの周りに使う製品で、ドイツのパッシブハウスでも採用されているようですね。
膨張パッキンの片面にテープが貼られていて、膨張したテープの復元力によりサッシと壁に密着する事で気密性を確保します。側面にある程度の凹凸があっても問題ありません。
また地震動でサッシと壁に力が加わった場合、発泡ウレタンでは亀裂が発生し気密性を損ねる事も考えられますが、このテープと併用する事でそうした危惧も無くなります。
上のイラストは、開口部回りの気密処理の様子を示したものです。
従来は、サッシの周りに左右及び上それぞれ10mmの隙間を作り、そこに発泡ウレタンを充填していました。図面に「木又は断熱材」と書かれた部分ですね。
ウレタンが硬化した後、サッシのツバの部分で平らに切削し、アルミ気密テープで気密処理を行います。
この部分の一番外側(図面の赤い部分)にこのテープを採用する事で、地震の揺れによる気密性の低下を図るのが採用の目的です。
もちろんその手前は、従来通り発泡ウレタンを充填します。
製品特性を挙げてみました。
熱伝導率が若干大きい(グラスウール10Kと同程度、少なくても木材の2.4倍の性能はあります)ので、発泡ウレタンと比較すると少しだけ断熱性能が低下するようですが、ほとんど気にならないレベルだと思います。
簡単に施工方法をご紹介したいと思います。
1.まず施工面の汚れを事前に除去しておきます。
2.サッシ枠又は壁の開口枠に、万遍なく貼り付けます。
3.コーナー部分は2枚のテープ先端を突き合わせます。
始めは厚さ5mm程度のテープですが、だんだん膨らんできます。
その膨らみ方は温度によって違いますが、大体こんな感じになるようです。
0度の場合は約10日間
10度の場合は約48時間
20度の場合は約3時間
30度の場合は約10分
ためしに、千切ったテープを柱に貼り付けてみました。
モタモタしていたせいか、既に10mm位に膨らんでいます。
すぐに12mm位になりました。
事務所にあるサンプルの写真です。
50mm位あります。
これだけ膨れると、かなりの密着が期待出来ますよね。発泡ウレタンと違い追従性が高いのが魅力です。
今回は試験的に、目地シーリングテープを採用しました。
念のため、施工上の問題が無いかどうか検証したいと思っています。
手間はそれほどかからないと思われます。
材料費はそれなりに掛かりますが、たいした事はありません。
地震時のサッシ廻りの気密性能低下を防ぐ、切り札になる事を期待しています。
明日は、実際に使用している様子をご報告したいと思います。
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