FPパネル施工のその後・・・

またしても、天気は下り坂のようですね。

風速:0m/s

気温:28.9℃(湿球温度:22.9℃)

相対湿度:59.7%(絶対湿度:17.12g/m3)

体感温度:20.27℃

不快指数:79.72

となっています。

『FPの家 H邸』

地見な作業をコツコツと続けています。

早速、ウレタン処理および気密処理の様子をご報告しましょう。

まずは、金物の処理から

一般的によく使われている、羽子板ボルトと言われる金物のイラストおよび画像です。

建物の外周部に使われる場合は、この金物が『熱橋(ヒートブリッジ)』になってしまいます。

つまり金属は熱を伝えやすい性質を持っていますから、外の冷たい空気で冷やされ冷たくなった金物は、室内の暖かい空気と接触すると『結露』を起こす可能性が高いという事です。

そこで『北海道品質のFPの家』では

写真のように金物の周りに『座堀り』と言われる加工をしています。

 ここに発泡ウレタンを充填します。

充填した発泡ウレタンは固化すると、こうなります。

黄色とピンクの2色を使っていますが、どちらも丸く膨らんでおいしそうですよ。

固化したウレタンを切削している様子です。

ノコギリを使えば簡単に切る事が出来ます。

切ったウレタンと切る前のウレタンを写してみました。

座掘り加工を行い、そこにウレタンを充填する事で、ヒートブリッジを防ぐ事が出来る訳です。

羽子板ボルトを室内側から見るとこうなっています。

見にくいかもしれません。

金物と梁の接合部に、アルミ気密テープをしっかり貼っています。

これは現場発泡ウレタンは空気や湿気(水蒸気)を通す為、水蒸気を通しにくいアルミテープを貼って通り道を防ぐ必要があるからです。

その他、梁同志の接合部や梁と床合板、FP壁パネルと柱・梁、FP床パネルと壁パネル等々、アルミテープによる気密処理は多岐に渡ります。

 壁パネル同志・壁と梁・梁と床合板・梁同志

 壁パネルと柱・壁パネルと床パネル

 床パネル同志・ビス穴

 壁パネルと柱

もちろん、サッシ廻りも重要です。

 目地シーリングテープが膨らんだ状態

 ウレタンが発泡・固化した状態

 ウレタンを切削後気密処理した状態

床パネルと柱・筋交いや配管材が干渉する場合は、床パネルを欠き込みます。

そこにも発泡ウレタンを充填し、切削します。

写真は、柱・筋交い部分と、配管部分を写しました。

また写真のように、ホールダウン金物や筋交いプレートはそれ自体が熱橋になってしまう為、写真の状態で一旦気密工事を行い、その後ウレタンを全体的に吹付け、断熱処理をします。

気密テープや気密シートは、下地(裏当て)がないと上手に貼る事ができません。

シワなどがあれば、そこから冷たい外気が侵入してしまいます。

気密処理という工程はひたすら地道ですが、建物の性能ひいては健康・快適さを考えた時、無くてはならない大切な工程です。

高断熱住宅にすればするほど、残念ながら結露の危険性は高まります。

それを避ける唯一の方法が、住まいの高気密化です。

一般の工務店やほとんどの大手ハウスメーカーが、それほど気にかけていない『気密施工』ですが、住まいとそこに住まう人々の健康・長寿命を考えた時、それは必須条件となります。

次回は、引き続き現場の様子のご報告とともに、住まいの高気密化がもたらすメリットについて書きたいと思います。

 

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