構造現場見学会、無事終わりました。

『FPの家 H邸』

昨日は久し振りに好天にも恵まれ、汗をかきながらもワイワイガヤガヤのにぎやかな構造現場見学会となりました。

見学会の模様は以下の通りです。

会場の前に建てられた『見学会開催中』の旗、足元が多少ぬかるんでいたため急遽シートを敷く事にしました。

仮設階段には手摺を取付け、昇り降りも安心です。

皆さまからも高評価戴けてホッとしました。

まずは、壁ドン体験会の様子から・・・

 

 実際に使う『FPウレタン断熱パネル』を叩いてもらうイベントです。

今回は2階のパネルを使って行いました。

1枚は半分程度叩き入れてある状態、もう1枚は叩き入れる前の状態にしてあります。

パネルに立て掛けられているのが『ウレタン掛矢』です。

 まずは、柱と柱の間の寸法よりも2ミリだけ小さく作られたパネルを見て戴きます。

ちなみに小屋梁と床梁の寸法とパネルの寸法は同じになっています。

木口に貼られた厚さ3ミリほどの軟質ウレタンを含めると、パネルの方が大きい事になります。

これを嵌め込み、叩き入れるんですから大変です。

パネルに触る際に、持ち上げる人もいました。以外と軽いんですよね。

反対にウレタン掛矢の重さにびっくりしていました。

昔からある『欅製掛矢』の方が軽くて使いやすいんですが、叩いた際の音が大きいのが欠点なんです。

近隣の方への音対策の為、重いのを承知の上でウレタン掛矢を使っています。

この辺りの事を説明した上で、いよいよ体験開始です。

 

みなさん最初は遠慮がちに叩いていますが、ちっとも入っていきません。

それではと言うことで、大きく振り上げると大きな「ドーン」という音を立てて少しだけ入りました。

こうした様子を見ながら、パネル施工の大変さと、パネルの精度や地震に対する優位性などを実感して戴けたようです。

普通の断熱材は、繊維系であれ発泡プラスチック系であれ、叩き入れる事なんて出来ません。

ふわふわと頼りなく、簡単に割れてしまいます。

断熱材であり、構造材(耐震部材)であるFPウレタン断熱パネルの魅力を身をもってご理解いたたけたようですね。

続いて、ウレタンのつくり方を見ていただくイベントです。

名付けて『ウレタン迷路』

まずは、午前中の部の様子です。

ウレタンについてのレクチャーの後、ウレタンを目の前で作り、それを迷路の入り口に注ぎこみます。

残念ながら、失敗でした。

原因を分析し、リベンジを期して臨んだ午後の部はこんな感じです。

ウレタンは『ポリオール』と『イソシアネート』の2液が原料です。

それぞれを大きなペットボトルに入れます。

ペットボトルの蓋をしっかりとして、これを攪拌します。

2液がしっかりと混ざり、空気中の水分と反応してウレタンの発泡が始まります。

前回の失敗はここにありました。

大きなペットボトルの中に水が残っていた為、反応が急速に進んでしまったようですね。

3回ほどボトルを上下に揺らした後、注ぎ口に流し込みます。

一番下にウレタンが溜まり、徐々に発泡を始めました。

大成功です。

みるみると発泡し、迷路を上に上がっていきます。

最後は上の孔から、ニョロニョロと蛇のようにトグロを巻いて終了です。

反応熱で暖かくなっているウレタンも、しばらくしてから触ってみると固くなっていました。

実際の工場では、温度と湿度の管理を徹底して行っています。

また、パネルの中に充填されたウレタンは25~30トンもの圧力でプレスされ、パネル内で均一な発泡が行われるように管理されています。

対して現場で行われるスプレー式のウレタンは、職人の経験と勘に頼った施工が全てです。

見学された方々は、原料の混ぜ具合や空気中の水分量など、断熱性能を左右する重要な条件が一人の人間に委ねられる危うさを、笑いの中に感じ取られた事と思います。

その他、窓廻りや配管回り・金物絡みなどの気密施工および断熱欠損部分の断熱充填施工をご覧いただきました。

他所の現場では中々こうした状態を見る事が出来ないため、比較する事は出来ませんが、弊社の現場が拘っている部分をしっかりと感じ取っていただけたようです。

続く・・・。

 

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