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以前に宇都宮で行われた、デュポンタイベックマスター講習会。
この場を借りてご報告させていただきましたが、覚えているでしょうか?
忘れてしまった方や見逃してしまった方は、下記の記事をご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/assetfor/e/d28b8f4adb3ba9170a08af45fad2ad55
残念ながら、秘密保持の観点から研修の様子を撮影する事が出来なかったため、写真をお見せする事は出来ませんでしたよね。
同行していたデュポン社の方はパシャパシャ撮っていたのに・・・。
講習会終了時のアンケートに、講習会の様子を写した写真が欲しいと書いたのは私だけではなかったと思われます。
先日その時の写真データーが何枚か送られて来ました。
今回は、それをご紹介したいと思います。
施設の中で行われている、透湿防水シートの曝露試験を見学している様子です。
某社のシートは既にボロボロです。
日射に晒された状態で6箇月経過したものとの事。
JISにより、透湿防水シートは2箇月間日射に晒されても品質が一定以上低下しない事が求められているそうです。
確かに、2箇月経過したものにたいした変化はありませんでした。
でも、同行した研究員曰く「曝露して劣化が促進された透湿防水シートは、サイディングで覆われてからも劣化は止まらない。」そうです。
それを証明するために用意されているのが、冒頭の模型でした。
躯体模型に透湿防水シートが貼られ、通気胴縁が取付けられ、そこにサイディングが貼られています。
いわゆる標準的な通気層工法になっています。
2体ある模型の一方がデュポン・タイベックシート、もう片方が某社透湿防水シートです。
写真は戴けませんでしたが、確かにその差は歴然でした。
弊社では透湿防水シートの施工をしてからサイディングを張るまでの期間は概ね2週間位となっていますが、建売など多棟現場ではいつまでもサイディングを張らない事ありますよね。
こうした現場が、サイディングやコーキングの劣化する10年後あたりから雨漏りを引き起こしているようですね。
雨漏りの原因になっている部位と言えば
バルコニーの腰壁と外壁の取合い
バルコニー腰壁の天端コーナー部取合い
窓台コーナー部取合い
配管などの外壁貫通部取合い
となっています。
確かに施工が面倒な所だし、ピンホールと言われる雨水の通り道を作らないようにしないと雨漏りを防ぐ事は出来ません。
でも、職人さんの経験と良心に頼るしかない部位なんですよね。
2枚のアクリル板を重ね、防水テープで貼り合わせたものを写したものです。
例えば、サッシのつばの回りに防水テープを貼る場合がこれに当たります。
黒いテープの中に見える白っぽい線は、空隙です。
つまり上手に貼れていなかった事になります。
雨が降るとこうした空隙を雨が伝い、そこから雨水の侵入を許してしまう事になります。
こうした施工をアクリル模型で行った時の様子です。
従来の防水テープによる施工を行い、裏から見てみました。
先程の写真同様、雨水の通り道は無くなりません。
タイベックの新製品(写真のもの)を使えば、面倒な施工も比較的簡単だし、雨水の通り道も無くせました。
写真は、窓の取付と防水対策を実演した時の様子です。
当日の参加者の中には設計者も多く居た為、現場でいつも見ている私には当たり前の事も、新鮮だったようですね。結構感動していました。
遮熱タイプの透湿防水シートの性能比較をしているところです。
サーモを見ると、製品によって性能差も結構あるんですね。
模型の裏に回れば、ストーブの熱が遮られているのがはっきりとわかりました。
両者の違いが、どの位の冷房費の削減になるのか・・・。
残念ながらデーターは出ていません。
どの会社もカタログを見ると良い事しか書いてありません。
製品を選定する際には、こうしたデーターをメーカーに要求し、厳しくチェックして決めなければいけません。
折角タイベックマスターになった事だし、タイベック製品を積極的に採用したいと思います。