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住宅で火災が発生すると、通常は火災発生5~10分程度で室内温度が500℃に達します。
さらにフラッシュオーバーと呼ばれる現象が起こると、瞬く間に室内温度は1000℃にまで達します。
建築基準法では、この材料を防火材料と呼び、使う場所を規定しています。
このような制限を『内装制限』といいますが、これより避難路および避難時間を確保するわけです。
火災はフラッシュオーバーを経て1000℃の温度で燃えつづけ、燃え広がろうとします。
この建物内の延焼を防止したり、炎による建物の崩壊を防止するために、耐火性能のある壁や耐火性能のある材料で柱などを覆い守る必要があります。
ある部屋で火災が起きた場合、石膏ボードは隣の部屋への燃え移りを防ぐ事ができます。
そのメカニズムは独特です。
石膏ボードには、20%もの結晶水が含まれています。
これが火にさらされるとボード内部で蒸発し、その蒸発作用によって温度上昇を抑え、耐火性を発揮します。
耐火とは『建物の部位の耐久性』により、その建物の中の人間の安全を確保し、さらには『建物内の延焼を防止』する事を言い、これに対し防火とは、『隣の家の火災などから火が移らないようにする性能』を言います。つまり建物間の延焼を防止する性能です。
いずれにしても石膏ボードを使用する事で建物の火災に対する心配を減らす事が出来るという事ですよね。
最近ではホルマリンの吸着性能を持たせた製品や、より耐震強度を大きくした製品も増えています。
石膏ボードの可能性はまだまだ広がりそうですね。
posted by Asset Red
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