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世界規模の気象変動と古くて新しい2020年問題について、何回かに分けてご紹介したいと思います。
まずは背景です。
気象変動と住宅問題が同一に語られ始めたのは、第一次石油ショック以来です。
最も重要なエネルギー源となる『石油の安定供給が可能かどうか』という問題に端を発しています。
我が国における省エネルギー基準の制定も第2次石油ショックから始まりました。
1800年代までは、木炭や薪が暖房の主流でした。
石炭という化石燃料がエネルギーの主流になり、18世紀中頃から19世紀にかけて起こった産業革命で人類は発展の速度を早めます。
しかしながら、石炭の大量消費は大気汚染を引き起こします。
石油が採掘されるようになり、石炭から石油へのエネルギー革命が起こり、その後天然ガス等も開発されます。
やがて石炭・石油・天然ガスはエネルギーの主流となり、いち早く産業革命を成し遂げたヨーロッパでは化石燃料による大気汚染が深刻化します。
酸性雨という公害を蒔き散らかして森林を枯らし、湖沼を酸性化させ水生生物を絶滅に追いやる事にもなりました。
石炭の使用は火力発電などに留めて、家庭で使用する暖房エネルギーは石油から精製した灯油に変わり、天然ガスや石油から精製されたガスによる暖房も普及します。
その当時、石油利権は全てメジャーという世界企業に握られていました。
植民地の解放と共にアラブなどの産油国では一握りの特権階級や王族が利権を握り、政治的な主張と共に石油産出量をコントロールするようにもなりました。
膨大な石油利権を握ったアラブ諸国は政治的な発言権を求めて、石油を武器に国際交渉力を増してきたというのが、第1次・第2次石油ショックを呼び起こし、世界中に石油エネルギーの確保と省エネルギーの必要性が生まれました。
posted by Hoppy Red
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