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11月15日(火)
TKPガーデンシティPREMIUM神保町にて行われた
『あたらしい家づくりフォーラム』に参加してきました。
主催は新建新聞社/新建ハウジング
言わずと知れた
『あたらしい家づくりの教科書』
の
9人の著者が語る
本当によい家
高性能なエコハウスをつくる9つのススメ
をメインテーマにした3時間でした。
なんといっても、この本
あたらしい家=高性能なエコハウスと限定し
そこに住むであろう女性をターゲットにした
つくり手による解説本です。
売れているそうですよ。
大切な事はいつも見えない・・・
なんてコピーもありましたが
まさにその通り。
目に見えない大事な事だからこそ
大切にしていただきたい。
そんな
家づくりの優先順位を変えるための教科書です。
たくさん良い話を聞く事ができました。
良い家と思って購入し、入居した方々にアンケート調査をした方がいます。
その結果は残念なものでした。
冬の暖かさについては合格。
でも、夏の涼しさについては失格。
おまけに、光熱費も失格です。
断熱・気密・日射取得・日射遮蔽等の
高性能エコハウスに必要な技術を活かす事も出来ず
高性能設備に頼ったエセエコハウスが
まだまだ多いという結果だと思います。
上の資料は当日のパワポの1枚です。
施工者・設計者はそれぞれの必要とされる技術に関して
建て主にその効用をしっかりと確認する義務があります。
これらは、地域や建て主のご要望、予算等で千差万別ですが
双方がしっかりと確認しなければ、必ず問題となります。
健康と快適
温熱環境とコスト
などが良い例かもしれません。
暖かい家は健康の絶対条件です。
全ての部屋で19℃を下回らないようにする。
その為には外皮性能の向上が必要になります。
でも、外皮性能の向上には、それなりのコストがかかります。
少ない投資で、暖かい家を望もうとする人に
高性能設備を勧める手もあります。
いわゆる『メカメカ』です。
たしかに初期投資は減るでしょう。
でも維持・管理にかかる経費(ランニングコスト)は膨大となります。
機械はいつまでも新しい時の性能を維持してくれる訳ではありません。
故障しないまでも、効きが悪くなる事もあるでしょう。
光熱費自体が高騰する事だってあります。
やはり、設備に頼ることなく外皮性能の向上を目指すべきだと考えます。
自分は暑がりだから、そんなに暖かくする必要がない。
なんて方もいるでしょう。
快適なんだから、ほどほどの暖かさでいいんだよ。
こんな言葉も聴こえてきそうです。
健康=快適とは限りません。
快適であっても、健康を蝕むことだってたくさんあります。
わかりやすい例が喫煙です。
吸っている人は快適でしょう。
自分が好きで吸っているんだから、いいでしょ。
そうはいきませんよね。
受動喫煙の被害はすでに問題となっています。
喫煙者の健康被害が、保険制度を揺るがしています。
寒い家に住んでいる方々が病気になり、保険制度を揺るがしているのと同じだと思います。
環境の事、CO2の事。
考えなければならない事は他にもたくさんあります。
いつまでも元気で最後の時まで過ごせる家をつくりましょう。
そのためのお手伝いができる工務店でありたい。
家づくりは地場産業です。
地域に根差した工務店にしか出来ない事が沢山あると言われています。
地域ごとに
必要にして
充分な
建物性能を見極め
それを提供する。
そして適切なタイミングで
最適なメンテナンスを行う。
あたらしい家づくりって
継続することも大切なんですよね。
色々と考えさせられました。
実に内容の濃い3時間でした。
posted by Asset Red
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