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天気予報が外れました。
予想に反して、板橋・練馬は良い天気です。
写真は現場近くの民家の庭にある、ミカンの木です。
黄色い実が青空に映えていました。
『FPの家 I邸』
無事上棟を終え、構造金物の取付及び屋根下地を施工しています。
写真は梁の仕口部分に取り付ける羽子板ボルトと言われる金物です。
大引きを支える鋼製束の取付も終わっています。
小屋束とモヤを留めるカスガイ
梁の継手を補強する短冊金物等の金物も取り付けました。
斜線をクリアする為にモヤ下がりがたくさんあります。
そのせいか、いつもよりも梁の組み方が複雑になり金物の取付箇所も非常に多い気がします。
金物の取付に関しては、少し苦労しそうですね・・・。
写真は桁の上端に加工された『タルキ削り』と『タルキ彫り』です。
屋根パネルが当たる面全体を削るのがタルキ削りであり、屋根タルキが乗る部分を予め削っておくのがタルキ彫りです。
どちらか一方の加工をするのが一般的のようですね。
でも弊社では、タルキ削りを行った上でタルキ彫りをさらに行っています。
ここに屋根タルキを乗せ、先端にマークされた線をタルキ削りラインに合わせます。
このまま屋根タルキを釘で仮固定すれば、屋根タルキの位置決めは完了します。
後はタルキ留め金物を取り付けるだけです。
写真は『ラフターロック』と呼ばれる特殊な金物。
屋根構面の水平剛性を高めたい場合に採用しています。
プレカットタルキを採用しているので、タルキ彫りがしてあると簡単に施工することが出来るんです。
屋根タルキの取付が完了しました。
写真は隅木部分です。
寄棟屋根の場合は、切妻屋根に比べて施工に時間がかかります。
タルキを組むのも大変ですし、屋根パネルを入れるのにも時間がかかってしまいます。
大工さんにとっては切妻もしくは片流れ屋根が良いようですね・・・。
写真は足場に登って撮影した、養生ネットと隣家出窓の様子です。
空き寸法は10cmもありません!
くれぐれも注意してくださいね。大工さん。
いよいよ屋根タルキの間に、屋根パネルを入れていきます。
薄い緑がかった銀色と言えばいいのでしょうか?
これが屋根パネルです。
正式名称は『FP遮断パネル(以下、屋根パネル)』といいます。
厚さ105mm×巾415mmの木製枠付硬質ウレタンフォームパネルに遮熱二重通気層35mmが設けてあります。
長さは最長2850mm位までオーダーする事ができます。
これをタルキ間に嵌め込み、タルキに釘で留めつけます。
留めつけた直後の様子です。
なんだか、よくわからないですよね。
イラストの緑色の部分が遮熱材です。
タルキ上端に留めつけられるように耳がでていて、写真はこの耳がなんとなく立上っている状態なんです。
この耳を写真のように、タルキにタッカーで留めつけます。
タッカーとは大きなホッチキスのようなもの、ハンマーのように振り上げて先端を留めたいものに当てると針で留める事が出来ます。
断熱材表面に張られた遮熱材の耳をタルキに掛ける事で、野地合板(屋根材の下にある合板)とウレタンパネルの間にアルミクラフト紙で出来た通気層が2層できます。
この2層の通気層が熱せられた屋根材や野地合板の発する熱線を反射し、暖められた空気を排気する働きをします。
優れた断熱性能と輻射性能、屋根パネル最大の特徴です。
きれいに留め終わりました。
この上に野地板を張ります。
写真は針葉樹合板を仮置きしたところです。
この後、規定の長さのN釘を一定間隔で留めつけます。
野地合板を張り始めたところを撮りました。
野地合板と通気層が確認できると思います。
軒先から見ると、こんな感じです。
暗くてよくわかりませんね。
棟の部分を撮ってみました。
屋根パネル同志がかち合っているのがお分かりでしょうか。
この部分には、現場発泡ウレタンをたっぷりと充填します。
あまりたくさん充填して、通気層を塞がないようにするのがポイントです。
公共機関の試験によれば、外気温が31.5℃の夏の屋根の表面温度は70℃を超えるそうです。
これではせっかく屋根の下にロフトを作っても、暑くて上がれたもんじゃないですよね。
でも、FP遮断パネルを採用すれば話は別です。
70℃まで上昇した屋根の表面温度を、断熱材手前で約31℃まで下げる事が可能です。
これなら、ロフトや小屋裏収納等デッドスペースを活用したり、勾配天井をつくって開放的な空間を楽しむ事も出来るでしょう。
厚さ105mmの硬質ウレタンフォームの断熱性能を、一般的な断熱材であるグラスウール(16k)に換算すると約197mmに当たります。
夏は遮熱通気層が、冬は高性能ウレタンフォームの高い断熱性能が、室内の温熱環境を快適に保ってくれる。
これが特許取得した『FP遮断パネル』の実力です。
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