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『FPの家 I邸』
少しづつ、現場は進んでいます。
昨日は、防蟻処理の1回目が行われました。
オレンジ色になっている部分が、ホウ酸系の防蟻剤を塗布されたところです。
塗布範囲は土台・大引・外回りの柱(土台天端から1000mmまで)となっています。
土台および大引については、土台敷きの時に裏側に防蟻剤を塗布してあるので
基礎に乗っている部分についても、塗り残しはありません。
この後、柱間に『FPウレタン断熱パネル』を充填しますから、パネルを入れる前に防蟻処理を行う必要があります。
パネル自体にはホウ酸系防蟻剤を塗布した国産杉材を使用しているので、改めて防蟻処理をする必要はありませんが
その上に耐力面材を貼る場合には、もう一度来てもらい防蟻処理をしてもらう必要があります。
こんな面倒な事をする位なら、「土台や柱をホウ酸処理したものに変えてしまえ!」なんて考える事もあるんですが
色々と越えなければならない障害があって・・・。
実現はまだまだ先のようですね・・・。
そうそう、2枚目の写真で基礎の上を這っている3本の配管は水道配管です。
オレンジ色が給湯管、青色が給水管、淡灰色がお風呂の追炊き用のペアチューブになっています。
材質はPP管(架橋ポリエチレン管)です。
従来は灰色の塩化ビニール管や紺色の硬質塩化ビニール管、茶色の耐熱塩化ビニール管などが使われていました。
それらに代わり、採用する工務店も増えているようですよ。
その特徴を調べてみると、こうなっていました。
(1)優れた耐食性 |
酸・アルカリ・耐薬品性などに優れた耐食性を示し、錆の心配がありません。 |
(2)優秀な耐塩素水性 |
水道水に含まれている塩素にも、優れた耐食性を持っています。 |
(3)広い使用温度範囲 |
耐寒性、耐熱性に優れています。 |
(4)スケールの付着がない |
パイプの内側は、非常に平滑で摩擦抵抗が小さく、スケールが付着しにくい。 |
(5)優れた電気絶縁性 |
電気絶縁性に優れていますので、金属管のような電食の心配がありません。 |
(6)衛生的で安全 |
化学的に安定していますので、水質に影響を及ぼさない安全なパイプです。 |
(7)優れたパイプ強度 |
水道用はもちろん、給湯用として長期間利用できます。 |
(8)優れた耐環境劣化 |
プラスチック材料の欠点とされる環境応力亀裂(ESC)に対し、優れた性能を有し、長期にわたって劣化がほとんどありません。 |
(9)強いパイプクリープ特性 |
長期にわたってパイプ内に圧力をかけたまま放置した場合に起こる塑性変形量(クリープ現象)が小さく、破損しにくい材質です。 |
(10)軽くて柔軟、施工が簡単 |
材質自体が軽量、柔軟です。取り扱いやすく、パイプは尺長ですので中間接続が不要になり、施工が極めて簡単です。 |
どうやら、いいことづくめのようですね。
配管からの漏水を調べるために管内に水を入れ、圧力をかけてその減り具合を調べる検査があります。
その検査の際にわかりにくいという話を聞いた事はありますが、その位でしょうか・・・。
弊社でも20年近く採用していますが、取り立てて不具合は出ていません。
目立たないところでも技術革新は進んでいるようですね。
屋根の上にはアスファルトルーフィングが敷かれました。
これで、雨が降っても大丈夫!
そして軒先には、GL鋼板製の軒先キャップが取付られました。
以前はこの部分、合板のままだったんです。
その上に塗装をして仕上げていました。
何年かすると、塗装が剥げてしまいます。
大きい写真を載せてみました。
わかりますかね。
築17年のお宅です。
途中で、外部塗装を入れているそうです。
窯業系の材料と比較すると、合板部分の塗装だけが劣化しています。
放っておく訳にもいかないし、わざわざここだけを塗りにいくのも割高になるし・・・。
施工方法を切り替えて正解だったと思います。
意外と好評ですよ。
OBのお宅でも外装リフレッシュの際に、取り付ける事がある位です。
外気にせっする床の部分へのウレタンパネルの充填も始めました。
写真はビルトインガレージの天井部分を下から見たところです。
この上が2階の床になります。
しっかりと断熱処理しておかないと、床が冷たくなっちゃいますからね。
パネルを入れる前に、構造金物の為の座彫り部分に現場発泡ウレタンを充填しておきます。
これを平らに削り、そこにパネルを入れ、パネルと構造材の接合部にアルミテープを貼ります。
この上から、厚さ30mmの構造用合板を留め付ければ完成です。
思い付くままに、アレコレ書いちゃいました。
posted by Asset Red
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