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生憎の雨ですね。
憂鬱になります。
現場を預かっている人間にとって、雨は恨み・つらみの対象です。
なんだか最近、雨ばかりだと思いませんか?
気を取り直してフログ書いています。
『FPの家 I邸』
まだまだ、壁パネルの施工中です。
いつもより、倍くらい時間が掛かっていますね。
雁行型の建物という事もありますし、道路斜線・高度地区斜線の関係でモヤ下がりが多く構造が複雑という事もあるでしょう。
そして何より、筋違や構造金物が多い為パネルの加工に手間取っています。
写真は壁パネルを欠込み、柱脚金物を取付たところを撮ったものです。
この部分に現場発泡ウレタンを充填します。
発泡→硬化したウレタンを切削したところを撮った写真です。
最後にアルミテープを貼って、防湿性・気密性を高めます。
写真は筋違パネルの筋違端部に筋違プレートを取り付けたところを撮ったものです。
パネル同志が入隅になる場合は、パネルを取り付ける前に金物を取付ないといけません。
また羽子板ボルト等の金物がある場合も、この部分のパネルを予め欠き取っておく必要があります。
金物取付後にパネルを嵌め込んだところを撮りました。
筋違金物の柱取付部が見えなくなっています。
慣れていない大工さんだと、こうした所で何回も手戻りが発生してしまいます。
弊社では、決まった大工さん(FPの家しか建てていない大工さん)が施工しているので問題ありませんけど・・・。
パネルも、もう少しで取付完了です。
写真は開口部部分を撮ったもの。
左の開口部は上下にパネルを入れるケースですね。
右はくり抜きパネルを使ったケースです。
窓の取付位置や大きさでどちらかを採用します。
右の写真、開口上部に梁が入っているのが見えるでしょうか?
実はこれ、カーテンレール下地なんです。
窓の上には、一般的にカーテンレールを取り付けますよね。
カーテンレールを取り付けるためには、下地が必要です。
一般的な断熱工法の場合は、ここにまぐさと言われる材料を入れています。
写真およびイラストは住宅省エネルギー技術/施工技術者講習テキストから抜粋したものです。
繊維系断熱材を使った断熱施工の開口部まわりの施工について書かれています。
イラストの赤い部分がまぐさとなります。
この部材を材厚45mm程度にすれば、レール取付用のビスを固定する事が出来ます。
FP壁パネルの開口部の廻りには材厚30mmの枠材しか入っていませんから、レールを取り付けるには少し足りません。
ですから、開口寸法を窓よりも少し大きくしそこにまぐさを取り付けている訳です。
この上に石膏ボードを貼る事で、内装制限や防火の制限をクリアする事が可能です。
昔の建物では、まぐさを大きくしないで石膏ボードの代わりに合板を貼り、これをレール下地にする場合が多くありました。
その証拠に、今でもカーテンレールの留め付け用として同封されているビスの長さは25mm位しかありません。
厚さ12.5mmの石膏ボードの下のまぐさにレールを留めようとすれば、32mm以上なければいけないはず。
現在の建物は防火の関係で、外壁側の室内被覆に合板を使うのは大変です。(出来ない訳ではありませんが、少々骨の折れる事をしないといけません。)
どちらの写真もネットから拝借しました。
左は石膏ボードの裏に下地板を入れたケース、右は合板を石膏ボードの代わりに貼ったケースです。
右はNG施工だと思いますよ。
でも、右の施工であれば付属の25mmビスでレールを取り付ける事が可能です。
カーテンレールメーカーも、まだまだ遅れているんですね。
そうそう、先程のイラストには「窓廻りに隙間を開け、そこに断熱材の端材もしくは現場発泡断熱材を充填する」と書いてあります。
このような施工をやっている現場、中々ないんですよね。
この写真もネットから拝借しました。
セルロースファイバーの丁寧な施工です。
でも、この写真では開口部の隙間に断熱材は充填されていません。
この後、施工したのかも知れませんか・・・。
こちらの写真もネットから・・・。
窓廻りにウレタンを充填しています。
防湿・気密シートの施工もしているようですね。
でも、ウレタンの充填の仕方が不十分です。
隙間が有りすぎます。
しかも、防湿・気密シートが張られいてません。
この後、もう一度ウレタンを充填した上で、気密テープを貼るのかもしれませんね。
こうした施工は、弊社商圏ではほぼ見られません。
大体こんな感じです。
窓廻りの断熱材充填も、防湿・気密シート施工もしていない・・・。
間違った施工がまかり通っています。
FPの家の断熱・気密施工と比べてみれば、その杜撰さがわかると思います。
もうじき、この辺りの施工が始まります。
写真もしっかりとアップしますから、よく見比べてください。
そうそう、梯子の設置も終わりました。
これで、上下の移動もスムーズかつ安全に行えます。
posted by Asset Red
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