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『FPの家 I邸』
ようやく、最後のサッシが搬入されました。
メーカー側の事情により、複層ガラスを割ってしまったそうです。
ガラスの入れ替えをした上で搬入したいとの申し入れがあり、昨日の納品となりました。
今朝、現場に行ってみると既に取付も完了していたので早速写真に撮ってきました。
上から外観写真、続いて内観、そして内観アップです。
過去にも何回か採用した、防火木製サッシです。(正式にはアルミ-木の複合サッシとなります。)
『Kikoのまど』と言います。
Low-E複層ガラスですから、もちろん性能もバッチリです。
サッシ枠はアルミ製、障子は国産檜に自然塗料を塗ってあります。
今回はスカンジナビア・レッドという色を選びました。
まだ取り付けていませんが、専用窓枠も同じ材質・同じ色になっています。
おまけに、引渡し年月などを刻印する事が可能です。
今回、初めて刻印に挑戦してみました。(取付が完了したら、ご報告しますね。)
従来のサッシに比べると若干割高ではありますが、ポイントサッシとして使うのはいかがでしょうか?
アルミサッシや樹脂サッシには無い魅力があると思いますよ。
この木製サッシ、他の木製サッシとは少し違います。
木製サッシの問題点として挙げられるのが、腐れや反りです。
通常は塗料でこれを抑えようとしています。
でも塗料の寿命は以外と短く、数年毎の塗り替えが必要となります。
でもKikoのまどは『サーモウッド』技術を駆使して、この問題に取り組んでいるんです。
サーモウッドとは、フィンランドで開発された技術です。
木材に180~220℃の高温と水蒸気を使った処理を施すことで、以下のメリットを得ることが出来ます。
薬剤は使いません。
①耐朽性向上
写真は腐りやすい条件を整えた土中に埋める『腐朽漕試験(JIS K 1571)』におけるサーモウッドの耐朽性を示したものです。
220℃のサーモウッド処理をした木材はほとんど腐朽していません。
②軽量化
乾燥させれば軽くなるのは当たり前ですよね。
③断熱性向上
上グラフを見ると、熱処理温度が高くなるほど熱伝導率が下がる事が判ります。
④寸法安定性向上
上グラフを見ると、幅・厚みとも寸法変化は約1/3になっています。
木材の温度を上げる事で、水分を極端に少なくする事が可能です。
こうする事で、変形および腐れを最小限にする技術が『サーモウッド』技術です。
難しい事はわかりませんが、熱により木材内のヘミセルロースが変性し水と結合しにくくなるそうです。
スポンジをイメージしてください。
スポンジに水を含ませても、水はすぐに下に落ちてしまいます。
サーモウッド処理された木材も同じようになるそうです。
それでも、塗装の必要はあるでしょう。
ですから、メンテナンスの容易な1階部分もしくはベランダに面している箇所への使用をお勧めします。
サッシ枠はアルミですから、最悪の事態にはアルミ枠はそのままに建具だけ交換する事が可能です。
樹脂窓の断熱性能の高さは魅力です。
でも、アルミサッシに比べるとかなりゴツイのが気になりませんか?
どうせゴツイなら木製サツシにして、違った魅力をアピールするのも良いと思います。
1家に1窓!
好みの色の木窓を使って、個性をアピール。
いいと思いますよ・・・。
posted by Asset Red
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