blog
「坪単価はいくらですか?」
と聞かれても、うまく答える事ができません。
でも、こんなデーターがあります。
2015年のデーターです。
注文住宅として建てられた家の坪数の総合計は、およそ1000万坪弱なんだそうです。
同じ調査データーによれば、工事費の予定額は6兆1000万円弱とのこと。
これを単純に割って、坪単価を算出すれば61万9000円になります。
このデーター、県によっても違います。
最も高い東京都は71.2万円。
神奈川県・・・69.2万円
愛知県・・・67.2万円
岡山県・沖縄県・・・65.2万円
・
・
・
秋田県・・・54.3万円
青森県・・・54.0万円
徳島県・・・53.7万円
宮崎県・・・51.3万円
その差はなんと、19.9万円にもなっています。
ちなみに、建売住宅の坪単価は坪あたり40万円台なんだそうです。
賃貸住宅は63.6万円になっています。
一方、大手ハウスメーカーの坪単価は80.0万円。
でも、注文住宅を大手ハウスメーカーで建てている人は案外少ないので、平均坪単価には影響はないそうです。
もちろんこの数字、隙間だらけのスカスカ住宅や夏暑く冬寒い住宅もあれば、高性能エコハウスも混じった『玉石混合』状態。
あくまでも参考にすぎません。
坪単価は色々変動する要素が多く、単純な目安とはなりにくいものです。
最も単純な事例では、建物の規模がこれに当たります。
キッチンセットや浴室などの水廻り設備は、家の大きさに関わらず必要です。
仮に200万円の設備費は、25坪の家であれば8万円/坪になりますが、50坪の家では4万円/坪になります。
また、建物の形によっても坪単価は変わります。
例えば、4.0間(7.28m)×5.0間(9.10m)で20坪の家と10.0間×2.0間で20坪の家を比較してみましょう。
前者の壁長さは18.0間、後者の壁長さは24.0間となります。
壁の高さを3.0mとすれば、98.2㎡と131.0㎡になります。
形だって影響します。
四角い家に比べて、角の欠けた家の床面積は小さくなります。
外壁の長さは変わらず、どちらも20.0間ですが、床面積は25.0坪と21.0坪。
前者の方が坪単価が安くなります。
平屋と2階建てでも同じ事が言えます。
40.0坪の平屋と2階建ての基礎と屋根の面積を比べれば、前者は後者の倍になります。
どちらの坪単価が高くなるかは、お判りですよね。
このように、坪単価は建物の形によっても大きく変わります。
正方形で総2階、建物規模が大きい割にリーズナブルな設備を使っている家は、坪単価が安くなる訳です。
木製建具や金属製建具、収納の数なども大きく影響します。
そもそも、必要面積なり希望する生活スタイルが各々違うんですから、坪単価で比較なんて出来ませんよね。
そもそも、工事費の中にどんな工事費が入っていて、入っていないのかも各社バラバラでわかりません・・・。
一社住まい文化研究会 発行/おうちのはなし№118 の記事を一部抜粋してご紹介しました。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分