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睡眠不足で仕事が捗らない。
最近、うっかりミスが増えたような気がする。
こんな経験ありませんか?
よく眠れていないと、心身ともに疲れが取れず、頭も体も働きが鈍くなってしまいます。
もしもそれが毎日続いたとすれば、健康に悪影響を及ぼし、事故を招く事にもなりかねません。
寝室環境と睡眠効果の関係を調査した結果、部屋を10℃暖かくすると、睡眠効果が9%も上がる事がわかりました。
出典:大橋知佳/夏季・冬季の住宅内温熱環境が睡眠に及ぼす影響(慶應義塾大学修士論文、2016.2)
冬でも就寝中は暖房を消す事が習慣化している人は、知らず知らずのうちに疲労溜まっているかもしれません。
暖かい部屋でリラックスし、良質な睡眠を採りましょう。
疲労回復効果が高まり、翌日も気持ちよく活動する事が出来るでしょう。
寒さによる発病リスクは、高齢者ほど切実な問題です。
若いうちから、10年・20年後を見据えた断熱対策をする事が大切です。
上のグラフは、大阪で暮らす80人の『寒い家と暖かい家』による健康寿命の違いを示したものです。
半数が要介護状態になる年齢は、寒い家で76歳。暖かい家で80歳となっています。
たった2℃暖かい家に暮らすだけで、健康寿命を4年も延ばしている訳です。
健康のためにも暖かい家に住みましょう!
暖かい家にする為には、暖房器具を稼働し続ける事が必要です。
今までであれば、「もったいないから消そう。」となっていました。
でも最近は、「もったいないけど、健康には代えられないしね。仕方ないから暖房しよう。」に変わってきました。
そして「もったいないから、断熱性能を高めよう。」という人が増えつつあるようです。
高断熱な家にすれば暖房費を抑制する事が出来る事を、つくり手の方々が発信し続けた成果だと思います。
相変わらず「高断熱はほどほどにして、高性能設備を使って暖かくしよう。」という、つくり手もいるようですが・・・。
でも、家を高断熱化するだけでいいのでしょうか?
『気密』とか『防湿』というキーワードがあります。
建物にある隙間を通して漏れる空気(漏気)を限りなく減らす事を気密性を高めると言います。
また、漏気の中に含まれる水蒸気が建物内部に侵入し、躯体にカビ・腐朽菌・シロアリなどを発生させ建物本来の強度を損なわせる事のないようにする事を防湿性を高めるといいます。
一般的には、二つを合わせて防湿・気密性を高めるとか、単に気密性を高めると言っています。
気密性の高い家とそうでない家の違いを示したイラストを上に挙げてみました。
注目して頂きたいのは、『熱気・冷気・湿気』の移動です。
断熱性を高めても、気密性を高めなければこれらは建物の内外を行き来して、室内環境を悪くしてしまいます。
試しに同じ建物を気密性の良し悪しや断熱性の良し悪しによる光熱費を計算してみました。
断熱グレードは
①H25基準相当の家(一般的な高断熱住宅)
②HEAT20/G1グレードの家(①と②の間の性能の家)
③HEAT20/G2グレードの家(弊社が建てるFPの家)
また、気密グレードは
①C値=0.5㎠/㎡の家(弊社が建てるFPの家)
②C値=1.0㎠/㎡の家(一般的な高気密住宅)
としました。
まずは、漏気を全く考慮しない時の①~③それぞれの家の年間冷暖房費の比較です。
①・・・137,025円
②・・・43,150円
③・・・39,600円
それぞれのC値による年間冷暖房費の比較は、こうなります。
①-①・・・143,137円
①-②・・・153,072円
②-①・・・49,263円
②-②・・・59,198円
③-①・・・45,713円
③-②・・・55,648円
断熱性の良し悪しで冷暖房費が大きく変わるのは当たり前ですが、隙間を小さくする事でも冷暖房費が少なくなる事が判ると思います。
今回はC値0.5㎠/㎡及び1.0㎠/㎡の家で比較しましたが、気密性を考慮していない住宅のC値(2.0~5.0程度)で比較してみれば、その差はもっと大きなものになるでしょう。
隙間のある家ほど冷暖房費用が多く必要という事は、隙間の多い家ほど寒い家になりやすいという事です。
健康で快適で省エネな家をつくるためには、やっぱり
『高断熱・高気密』が重要なキーワードになるようですね。
気密性の高い家にする為には、『気密施工』が必要となります。
『FPの家 I邸』は、今まさに『気密施工』の真っ最中です。
2階床合板と壁パネルの接合部に貼られた『アルミ気密テープ』の施工の模様です。
これを下から見るとこうなります。
梁と合板の取り合い部にもアルミ気密テープが貼られています。
梁の継手や柱と梁の接合部、柱や梁と壁パネルの接合部にも貼られています。
床パネルと柱・筋違の取り合い部に貼られたアルミ気密テープの様子です。
もちろん、床パネル同志のテープ施工もバッチリです。
せっかくの断熱材も、空気を通してしまっては台無しです。
天井付近は暑いのに、足元がスースーとして寒い。
家の中が埃っぽい。
壁に近づくと、ゾクゾクする。
これらは、明らかな気密性能不足です。
気密施工をしっかりと行い、漏気の無い住まいを実現しましょう。
posted by Asset Red
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