糖尿病にも効果があります!?

寒い時、体はキュッと縮こまります。

強張る事もあるでしょう。

愛媛県新居浜市における調査によれば、対象となる住宅の1~2月の脱衣所の平均室温が1.7℃高くなると、住人の活動量に1400歩/日相当の差が生じる事がわかったそうです。

もちろん暖かい家の方が活発に動いています。

出典:柳澤恵・伊香賀俊治・安藤真太郎・樋野公宏・星丹二/住居の温熱環境及び断熱性能による身体活動への影響(日本建築学会環境系論文集Vol80,№716,2015.10)

1日の活動量として推奨されているのは、およそ8000歩/日。

その2割近くもの歩数が、実は部屋の温度に左右されているのです。

たった2℃足らずの差が、健康に大きく影響することがわかります。

上のグラフは、断熱性能の低い住宅から高い住宅へ転居した場合の様々な疾病の有病率の改善率を示したものです。

様々な疾病の中には、イメージ的に「断熱性の向上とは関係なさそうだよね。」と感じるものも多いと思います。

糖尿病も、そのひとつではないでしょうか?

温度が高くなると、運動効果が高まる。

運動効果が高まると、糖尿病が改善される。

暖かい部屋と糖尿病の関係は大いにアリ!という事みたいですよ。

さらに、この調査対象となった住宅のうち活発に動けていたグループは、動けていなかったグループに比べて認知症や運動器症候群(ロコモ)の患者の人数が1割程度も少ない事が判明しています。

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