昨年の8月に外部塗装のリフレッシュを行った方から、お電話を頂きました。
写真はリフレッシュ前の外観を撮ったものです。
サイディング表面にチョーキングが現れていました。
また、シーリング部分の劣化も激しくハット型ジョイナーも見えていました。
この方とは、斜め前に弊社が建てた注文住宅の完成現場見学会にいらした時からのお付き合いです。
何度かの打ち合わせの後、外壁は光触媒塗装、屋根は遮熱シリコン塗装にてお見積書を提出させていただきました。
夏の暑い盛りの工事でしたが、さほど問題もなく無事完了しました。
リフレッシュ完了時の写真です。
まぶしい位の白ですよね。
今回お電話頂いた内容は、前回のリフレッシュ工事に関わるものでした。
遮熱シリコン塗装を施した屋根がツルツルとしていて、雪が降るとすぐに滑って落ちてしまうそうです。
雪止金具は付いていますが、あまり効果がないとの事でした。
対策として、弊社が提案したのが以下の2案です。
①既存の雪止め金具にステンレス製アングルを固定して、これで雪が滑り落ちないようにする。
②雪国で採用されている『スノーエール』という雪止め装置を取付ける。
どちらも、軒先全てに設置する計画です。
①については、効果に疑問があるとの事で不採用。
また②について、当初のご予算よりも高価となり見送り。
色々と検討した結果は、以下の通りとなりました。
①取付箇所を隣家にご迷惑を掛けてしまう部分だけとする。
②雪止め装置は、小型で安価な『スノーゼットneo』を採用する。
年内施工がお施主様のご意向です。
事前に隣家(2件)にご挨拶を済ませ、本日工事を行いました。
スノーゼットneoは、こんな形をしています。
長さ910mm
幅140mm
高さ100mm
屋根に積もった雪を下に落とさず、溶かして雨樋に流すための装置です。
まずは梯子を掛けます。
逆光で見にくい写真ですが、ご勘弁を!
スノーゼットneoを屋根上に運びます。
雪止め金具を足掛かりに取付箇所まで運び、取付ます。
屋根面が大変滑りやすくなっていました。
屋根勾配も6/10ありますから、本来であれば屋根足場が必要な環境です。
ヒヤヒヤドキドキしながら、作業を見守りました。
気温も低かったので、じっと見ているのは寒かったですよー。
既存の雪止めは910ピッチで千鳥に2段取り付けてありました。
下の2つと、その間にある1つにステンレスワイヤーを使って固定します。
もちろん、スノーZneo同志の固定も忘れてはいけません。
最後に、屋根面とスノーゼット下面をシリコン系接着剤で糊付けしました。
これで、ある程度の雪は大丈夫でしょう。
以前にも太陽光パネルを載せた屋根の雪止対策として、この方法を採用した事があります。
その後かなりの雪が降りましたが、それなりの効果を発揮しています。
決して安い費用ではありません。
見栄えだって良くありません。
それでも、必要に応じて設置を勧めた方がいいのかもしれませんね。
足場作業であれば、もう少し安く出来るでしょう。
『転ばぬ先の杖』
近隣に対する気配りは、お施主さまに対する気配りでもあるからです。