ウレタン断熱パネルのアレコレ

弊社がつくる注文住宅は『FPの家』

高性能ウレタン断熱パネルを床・壁・屋根に採用しています。

今回は、ウレタン断熱パネルに使われる『硬質ウレタンフォーム』のアレコレをご紹介します。


硬質ウレタンフォームの熱伝導率は0.022Kcal/mh℃以下であり、グラスウールのそれは10㎏/㎥で0.045Kcal/mh℃、16㎏/㎥で0.039Kcal/mh℃となっています。

前者のそれは後者のおよそ1.8~2.0倍となっていて、これは硬質ウレタンフォームの断熱性能の高さを示しています。


また、各種断熱材の使用温度範囲を比較すると以下のようになっています。

グラスウールは約10~340℃であり寒冷地の断熱材としてはあまりお勧めできません。

硬質ウレタンフォームは約-200~140℃と、高温地域から寒冷地まで安心してお使いいただけます。

ポリスチレンフォームは約-80~80℃と、屋根などの高温となる部位ではお勧めできません。

その他の断熱材については、次の資料をご覧ください。

経年変化も心配ですよね。

発泡プラスチック系断熱材の高い断熱性能は、素材内部に閉じ込められた発泡ガスが空気よりも高い断熱性能を持っているからなんです。

でも、このガスは経年変化で空気に置換してしまいます。

つまり長期に渡り高い断熱性能を維持することか出来ないんです。

でもご安心ください。

先述の硬質ウレタンフォームの熱伝導率ですが、製造直後では0.015Kcal/mh℃位なんです。

これが3~4年後になると0.019Kcal/mh℃位まで落ちてきます。経年変化による性能低下ですね。

その後は安定し、ほとんど変化のない状態になります。

現在、ウレタン断熱パネルの熱伝導率は0.024Kcal/mh℃としていますが、これは安定した状態の数値です。

実際に測定してみると、4年経過後でも0.0198Kcal/mh℃という熱伝導率を得ています。

築17年のFPの家モデルハウスの壁を剥がし、測定した数値も0.020Kcal/mh℃程度となっていました。


独立気泡構造の為、硬質ウレタンフォームは水分・水蒸気の入る隙間がありません。

当然、吸湿による断熱性能の低下もほとんどなく、JIS A9514のデーターを見るとその特性は次のようになっています。

吸水量:3.0g/100㎠以下

透湿係数(t:25mmあたり):0.09g/㎡・h・mmHg以下

断熱材の厚さが増すほど、より高い耐水性を得る事が出来ます。

FPの家の断熱材厚さは105~120mm、壁内結露も心配ありません。


断熱性・耐水性が高く

施工時の品質がそのまま維持され、経年劣化もほとんど見られない。

ウレタン断熱パネルの実力、凄いですよね。

でも大切なのは、それを扱う施工者であり管理者です。

どんなに立派な素材を使っても、それを活かす技術が伴っていなければ意味がありません。

施工後の性能測定を行い、施工精度を確認する事も重要ですよ。

例えば

気密性能測定・・・現場で隙間の大きさを測定します。

換気風量測定・・・現場で換気風量を測定します。

室内空気環境測定・・・現場でVOCやホルムアルデヒドの濃度を測定します。

その他、サーモカメラによる熱橋や断熱欠損の確認

Q値・UA値・μ値・η値等の計算や燃費計算等

こうした事を当たり前に行う時代です。

『K・K・D』という言葉をご存知でしょうか?

経験・勘・度胸を言います。

現場に求められる度量と言われていました。

これを否定するつもりはありません。

でも、これらをさらに証明するための様々なツールを利用するのも『良い手』だと思います。

『本当に良い家』というものを、それらを駆使して皆様にご理解いただきたいと思います。

高性能エコハウスも、ひとつの解答だと思います。


良い素材を活用し、それを活かす技術を持った地域密着工務店を見つける事が、高性能エコハウス実現への近道だと思いますよ。

https://www.assetfor.co.jp

posted by  Assed Red

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