健康住宅・省エネ住宅を専門につくっている工務店なのに・・・。
この『ムムム・・・』な状況を、いつかは打破したい!
とは思いつつ、我慢・我慢の日々を送っています。
今朝の状況は、こんな感じでした。
気温:18.7℃
相対湿度:25.3%
絶対湿度:4.06g/kg
ちなみに外は、こんな感じです。
気温:8.7℃
相対湿度:38.3%
絶対湿度:3.32g/kg
ここで注目して頂きたいのは相対湿度と絶対湿度です。
ご存知の方も多いとは思いますが、念のため書かせていただきます。
空気は、その温度によって保持できる水蒸気量が変わります。
ある温度で空気の中に含むことの出来る水蒸気量を飽和水蒸気量と言います。
これに対して、現在の空気に含まれる割合を相対湿度と言います。
例えば温度20℃の空気の飽和水蒸気量はおよそ21.6g/kg。
相対湿度40%であれば、その中に含まれる水蒸気量は8.6g/kgになります。
でもこの空気を6℃まで冷やすと、飽和水蒸気量はおよそ10.8g/kgとなりますから相対湿度は79.6%になってしまいます。
つまり相対湿度は温度におけるひとつの目安であり、湿度を検討するのであれば空気に含まれる水蒸気量を捉える必要がある訳です。
この水蒸気量を絶対湿度と言います。
弊社事務所の床面積はおよそ97㎡あります。
天井高さを2.5mとすると、体積は242.6㎥になります。
空気の重さを1.2kg/㎥とすると、291.12kgの空気がある事になります。
事務所の湿度を保ってくれているのは、1台の加湿器。
パナソニックのF-VXGB50という機種を使用しています。
この加湿器の加湿能力は中レベルで230ml/h。
これをgに換算すると、230g/hになります。
と言う事は1時間におよそ1.05g加湿出来る事になります。
室温18.7℃/相対湿度25.3%の室内の絶対湿度は4.06g/kgでしたから、このまま1時間加湿を続ければ5.11g/kgになる筈。
でも室温が20℃に上がれば相対湿度は5.11/21.6=23.6%に下がってしまいます。
逆算してみましょう。
室温20℃の時の絶対湿度は21.6g/kgです。
これに50%を掛けると10.8g/kg。これが絶対湿度です。
10.8g/kg-4.06g/kg=6.74g/kg
6.74g/kg/1.05g/h≒6.4時間
つまり、20℃の室温であれば
このまま加湿を続ける事で、6.4時間後には相対湿度50%になるという事です。
ただし、室外に水蒸気が逃げなければ・・・。
ハイブリッド式のこの加湿器が加湿する際に消費する電力は11.5w/hなんだそうです。
11.5w/h×6.4時間=73.6w
kw/hを30円とすれば、2.2円の電気を消費した事になります。
また、1472gの水蒸気を気化させるために必要なエネルギーは
539cal/g×1472g=793.4kcal=3332kj=925w
となりますから、これに30円をかけた27.8円の電気を消費した事になります。
長々と計算しましたが、弊社事務所の湿度を室温20℃の時に50%にするための6.4時間に必要な電気代は30円という事がわかりました。
やっぱり、加湿ってそれなりにお金がかかるんですね。
このペースで12時間加湿を続ければ倍の60円、ひと月で1500円程度のお金がかかる事になります。
室温を上げれば、もっとかかるんでしょうね。
朝から、参考書を片手に面倒な計算をしてみました。
この間に室温は20.0℃/相対湿度27.5%/絶対湿度4.75g/kgに変わりました。
少しづつ湿度が上がっています。
ヨシヨシ。加湿器くん、仕事してるね。
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posted by Assed Red
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