いよいよ、お引渡し完了です。
最後のイベントは玄関キーのお引渡しです。
玄関ドアメーカーから届いた鍵の袋を、お客様ご自身に開封して頂きます。
全部で5本ある事をご確認いただき、予備の鍵が欲しい際の発注方法の再確認を行った後に行うのが
工事中に現場で使用していた『コンストラクションキー』と言われる工事用のキーを使えなくするための儀式です。
コンストラクションキーとは、建物の工事中に使用した工事用のキーが工事完了後に完全に回収されなかった場合でも、そのキーを無効にして居住者に渡された新しいキーによってのみ施解錠できるようにしたシステムです。
そのしくみは以下のイラストのようになっています。
新しいキーを鍵穴に差し込む事でボールを落とし込み、コンストラクション装置を消滅させる機構になっている為、一度装置を消滅させると二度と復元する事は出来ません。
新しいキーを差し込んだ状態です。
これで装置が落ちた筈ですよね。
工事用キーを差して頂き、回してもらいますが右も左も回りません。
「弊社で工事キーの管理は徹底したつもりですが、万が一それがコピーされていたとしても、もう大丈夫です。」
「以前の鍵は単なる鉄くずになつてしまいました。」
「捨てても構いませんし、記念に取っておく方もいらっしゃいますよ。」
その他の書類を手渡しして、いよいよお引渡しは完了です。
いつもであればこのまま帰ってくるんですが、今回はついでにドアの調整を行って来ました。
トイレの表示錠が掛からない状態です。
ラッチ受けの調整が必要なようですね。
ラッチ受け奥のビスを緩めて、ラッチ受けの位置を手前にずらしてみました。
ドライバー一本で簡単に調整する事が可能です。
無事、錠が閉まるようになりました。
簡単な作業で終わる事が多いのですが、どなたも始めの頃はおっかなびっくりで中々ご自分でやろうとはしません。
建具の調整が必要になる度にお邪魔して、調整している手順を見ているうちにご自分でやってみようと思う方が多いですね。
一応、お引渡しの際には建具の調整マニュアルはお渡ししているのですが・・・。
これもコミュニケーションのひとつだと思い、楽しんでいます。
H様、これから長いお付き合いが始まります。
末永く、よろしくお願い致します。
お引渡し、おめでとうございます。
posted by Assed Red
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