毎月1日は『省エネの日』なんですね。

今日は2月1日。

アセットフォーは水曜日の為、お休みです。

毎月1日は『省エネルギーの日』なんですね。

知りませんでした。

省エネルギーの日とは、日本で省エネルギー・省資源の普及啓蒙に努めるための記念日。

1980年3月25日に省エネルギー・省資源対策推進会議で制定されました。

1977年に「資源とエネルギーを大切にする運動本部」が制定され、毎年2月1~28日(閏年は29日まで)の期間、「厳寒期であり冬季のエネルギー需要期に日本国民の省エネルギー意識の高揚と一層の定着を図るための啓発運動月間」として設けられた『省エネルギー月間』の初日を改めて定めたもの。とあります。

今でも諸官庁では、この期間中に省エネルギーに関する各種行事が実施されているようですよ。

健康・省エネ住宅しかつくらない弊社にしてみれば毎日が『省エネの日』です。

でも、せっかくの記念日ですし省エネに関するネタを何か披露しないといけませんね。

少し古いデーターですが、2010年9月に住環境計画研究所が各国の統計データーに基づき作成したものになります。

欧米と日本の暖房エネルギーの使用量を比較してみましょう。

欧米の使用量は圧倒的に多く、日本は欧米の1/4にしか使用していません。

ドイツや北欧などは北海道よりも高緯度です。

エアコンなどの冷房エネルギーはほぼ必要ないでしょう。

でも、暖房エネルギーは北海道以上に必要となるはずです。

これを見て

「おっ、日本って意外と省エネじゃん!」

なんて思った方もいるのではないでしょうか。

冷暖房以外の給湯・照明・家電等のエネルギー消費量をみてみましょう。

省エネ先進国と言われるドイツと比較すると、我が国の消費量は1.5~2.0倍も多くなっています。

風呂好きで明るい部屋が大好きな国民性も影響しているのかも知れません。

これは妥当な気がしますよね。

住まいの外皮性能を高性能化し、省エネ設備を上手に活かして、漏気や熱移動によるエネルギー消費を徹底的に削減してきたのが欧米です。

住まいの温熱環境は均一で、家中どこにいても暖かい生活を少ないエネルギーで楽しんでいます。

一方、これに対し『我慢の小エネ』でひたすらエネルギー消費を抑えてきたのが、これまでの日本でした。

まさに『吉田兼好法師』の夏旨の世界ですよね。

自分の廻りに衝立を立て、たくさんの着物を重ね着し、火鉢の前で暖を採る・・・。

欧米で行われている『全館連続暖房』ではなく、局所で断続的に暖める『局所間歇暖房』が日本の特徴です。

ご存知ですか?暖房の房の字は家を表すそうです。

家全体を暖めるのが暖房なんだそうです。

ストーブなどを使い、局所的に暖めるのは暖房ではなく採暖と言うそうですよ。

「小エネでも省エネでもいいじゃん。」

「どっちも同じでしょ?」

と言う方には、次のデーターを見てもらいたいですね。

東京ガス都市生活研究所による、海外との浴室死亡者数の比較したものとなります。

元データーはWHOなんでしょうね。

日本・アメリカ・ドイツ・イタリア・フランス・スウェーデン・オランダの7ヶ国における不慮の溺死・溺水による死亡事故の比較です。

西欧諸国に比べ、男女ともに日本の死亡事故が非常に多くなっています。

また、死亡の主体が75歳以上の高齢者になっているのも特徴的と言えるでしょう。

本データーには海・川などの屋外の事故も含まれています。

西欧諸国の死亡事故の多くは、それらで発生していると推測されます。

でも日本では、高齢者による事故が大半を占めています。

そのほとんどは浴槽内で発生しているのでしょう。

これらの原因として、日本の入浴習慣に多い高温浴・全身浴・浴室が寒いという住環境によるものがあげられます。

上のグラフを見ても、寒い時期の入浴中の死亡数は極端に多くなっています。

特に高齢者に、その傾向が強いのもデーターを見るとわかります。

確かに入浴による健康効果の恩恵はあるものの、ヒートショック対策が危急を迫られているのも事実でしょう。

今や、我が国におけるヒートショックによる死亡者の数は交通事故による死亡者数を大きく上回っているのは周知の通りですが、各国に比べて、あまりにも多くの人が無くなっている事に改めてびっくりしてしまいます。

もし、我慢の小エネがこのような現状を招いているとしたら・・・。

英国保険省の話は有名です。

室温18℃未満の部屋で生活する事は、確実に疾患を招きます。

「イギリス人の体に悪いけど、日本人の体には悪い影響なんてないんじゃない。」

なんて事を言う人はいないですよね。

慶応義塾大学の伊香賀研究室でも、寒さと健康被害の関係性はどんどんと解明されています。

我慢の小エネが冷暖房エネルギーを削減する事になったとしても

それを遥かに上回る社会費の負担増が見えないところで発生しています。

このまま、それを国民に強いたままでいいのでしょうか?

どこまでも払い続ける事は可能なんでしょうか?

 

平均寿命世界一と言われる我が国ですが、健康寿命との差は男性9年・女性12年もあります。

つまり、この間は日常生活になんらかの支障をきたしており、通院・入院による治療・投薬等を受けている事になります。

高齢化社会から高齢社会に移行しつつある現在、健康保険・医療保険等々これらにかかる費用はそのまま国民に重く圧し掛かるのは火をみるよりも明らかです。

今一度、欧米のライフスタイルを採りいれるのはどうでしょうか?

住まいの外皮性能を高性能化し、省エネ設備を利用して、漏気や熱移動によるエネルギー消費を徹底的に削減しましょう。

 

そうすれば住まいの温度環境は均一になり、家中どこにいても暖かい生活を少ないエネルギーで楽しむ事ができます。

真冬の深夜であっても、家中の温度が19℃以上ある生活を維持しましょう。

そのためには高性能エコハウスに住む必要があります。

 

初期費用は余計にかかりますが、維持費はそれほどかかりません。

長持ちもしますよ。

 

別の方法もあります。

今と変わらない家に住み続ける事が出来ます。

そう、エネルギーをたくさん消費して、暖かい家にする事です。

太陽光発電やスマート家電に頼る事で、いくらかの負担は減るでしょう。

でも、忘れないでください。

機械設備の機能は必ず低下します。

そしていつか壊れます。

10年ごとに交換するのは大変ですよ。

燃料費が上がらないといいですね。

どちらを選ぶかは、あなたの自由です。

 

そうして、一旦社会生活をリタイアした方々には、再度社会に復帰して頂きましょう。

お孫さんの為、社会資本の充実の為にも元気ハツラツと仕事を続けていただきたいと思います。

結論はいつも同じです。

最後の時を迎えるその時まで、元気に働ける『ピンピンコロリ』の人生を全うしましょう。

温度差のある家・寒さの残る家に住む方は、間違いなく『ネンネンコロリ』の人生を送る事になるでしょう。

そうならない事を切に願います。

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posted by Hoppy Red 

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