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先日、新宿のリビングセンターOZONE/3階にて行われました
美しい日本のエコハウス住宅を求めて
-第2回日本エコハウス大賞2016シンポジウム-
に参加してきました。
このシンポジウム、第2回日本エコハウス大賞2016の審査員を講師に迎えて「これからのエコ住宅」のデザインについて考えるとあります。
講師の方々が取り組むエコ住宅について解説し、大賞受賞住宅についてのパネルディスカッションも行われました。
ちなみに日本エコハウス大賞とは建築知識ビルダーズが主催するもので、意匠と性能の両面で優れた設計がなされた住宅を表彰する実例コンテストです。
弊社にはまだまだ敷居が高いコンテストではありますが、いつかはチャレンジしたいなぁーなんて思ったりします。
興味のある方は下記ページをご覧ください。
講師の面々が、これまた凄いんです。
建築知識ビルダーズの木藤編集長をファシリテーターに
伊礼智氏
堀部安嗣氏
西方里見氏
松尾和也氏
前真之氏
そして、前回の大賞受賞者であるもるくす建築社の佐藤欣裕氏
会場には、今回の大賞受賞者の姿も見られました。
生憎写真撮影は厳禁との事でしたから、皆さんにお見せする画像はありません。
話を聞く際に、ノートを取る事はしません。大切な事を聞き逃してしまいますから。
今から書くことも、もしかしたら私の認識間違いかもしれません。
たぶん間違っていないとは思うんですけど・・・。
一番印象に残っているのは、松尾和也氏の話です。
「全ての住宅が、エコハウスでなければならないのか?」
というような問いかけだったと思います。
建物の外皮性能を強化し、高性能機械設備を上手に活用し、自然の力を最大限に活かす。
こうした住宅に暮らすことで、健康・快適で地球環境にも優しくエコな生活が送れる。
これがエコハウスの魅力です。
でも、その為にデザイン・機能などを妥協したり、生活スタイルを変える事も必要です。
シンプルな外観は省エネルギーの第一条件です。
窓の性能や配置も重要です。
庇や外部シャッターなんて恰好悪いとか、セントラル空調は省エネじゃないとか・・・。
エコハウスに暮らすことは絶対条件なんでしょうか?
「自分がお金を払うんだから、良いじゃん。」
皆さんはどう思いますか。
氏の答えはこうでした。
「日本の場合であれば、世帯年収が700万円超の家庭であれば必ずしもエコハウスである必要はない。」
本当はエコハウスではなくて『パッシブハウス』といっていたんです。でもここでは敢えてエコハウスと言い換えさせていただきます。
世帯年収700万円と言うのは、生活にゆとりがあるかないかのボーターラインなんだそうです。
こうした方々は、エコハウスに暮らさなくても構わないんだそうです。
ここからは私見です。
結果的に全ての室温を19℃以上に出来れば健康でいられます。
無暖房であれ、エアコンをバンバン運転するのであれ、ストーブを焚くのであれ・・・。
省CO2という見解から化石燃料を沢山使う事はNGですが、その分再生エネルギーをバンバン活用して石油・天然ガス等の使用をゼロにすればいい訳です。
外皮性能の不足分は自分で作ったエネルギーで補う他ありません。お金があれば可能ですよね。
環境に優しくない家づくりを行わないのであれば、その負荷分を何かしらの手段で貢献すればいい訳です。
環境団体への寄付であったり、グリーンエネルギーの買い取りであったり・・・。
大切な事は、エコハウスに暮らさない事が社会的・世界的にどれほど負担をかける事になるのかをしっかりと自覚してもらう事だと思うんです。
光熱費は今後、どんどん上がる事でしょう。
益々生活は苦しくなります。
でも、医療費や福祉のための費用を減らさなければなりません。
そのためにも、寒い家に暮らす弊害をゼロにしなければならないのです。
暖かい家で健康・快適・省エネ・省CO2に暮らす。
そのためには、エコハウスは絶対条件となります。
「エコハウスに住まなければいけない」という事を
声を大にして言わなければならないんです。
でも、
「エコハウスだから格好悪いのは仕方ない・・・。」
は無しにしましょう。
今や、エコハウスは当たり前の時代です。
でも世の中には「エセエコハウス」が山のように建てられています。
こうした、デザイン重視で耐久性に問題のある住宅や、燃費性能に問題のある住宅は早々に淘汰されるべきだと思います。
エコハウスが当たり前品質となり、エコハウスなんて言葉が無くなる日が待ち遠しいと思いました。
posted by Assed Red
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