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昨夜は、銀座で温熱談議に夢中でした。
広島からは本日の『HEAT20』H28年度報告会に参加するために上京されたカオル建設㈱/衣川氏
長野から駆けつけて頂いた東京都足立区の㈱田中工務店/田中氏
埼玉県上尾市の(有)佐藤工務店/佐藤氏
その他新住協で知り合った方々と2時間ほどではありましたが、実に勉強になるひとときでした。
料理もワインもおいしかったですよ。
中でも、衣川氏の「ルームエアコンと窓のコールドドラフト対策」の話は実務者らしく具体的で、失敗談等を交えながらの楽しく参考になるお話でした。
話を聞けば、実に簡単な事なんですよね。
窓の断熱性能は、壁に比べると数段劣ります。
トップランクの窓であればほぼ壁と変わらない性能を持ってはいますが、防火設備の中から選択出来る窓の性能はまだまだ情けないレベル・・・。
カーテンや障子を併用したり、ハニカムサーモといわれる断熱性の高いスクリーンを利用したり・・・。
窓のドラフト対策には頭を悩ませています。
でも、窓にエアコンの風を当てる事で簡単に解決!
なるほど。
エアコンの暖気で冷たい窓を暖めてしまえば、コールドドラフトなんて気になりませんね。
北国で良く見られる『窓下のラジエター』と同じ原理ですよね。
エアコンは外壁に面して取り付ける物。
すっかり固定概念となっていました。
窓に並んだエアコンは、窓に冷やされた空気を暖気と共に運んでしまいます。
暖かさも半減です。
以前にFBの投稿で読んだ時も目からウロコでしたが、直接聞いたお話はもっと詳しくて勉強になりました。
そう言えば、先日のスキー旅行で宿泊したホテルの客室もそうだったなぁー。
雪降る新潟の、とあるホテルのロビーは割と暖かくなっていました。(当たり前ですね・・・。)
でも、窓は冷え冷えです。
どうやらペアガラスにはなっているようなんですが・・・。
傍らのストーブは危険なくらいに高温状態です。
放射熱が心地よいんですが、近づきすぎるとヤケドします。
外皮性能の低さを、ひたすら暖房でカバーしているようですね。
廊下と窓の写真です。上下の温度差や窓の低温ぶりが凄いですよね。
一応ペアガラスでした。でもフレームはアルミです。
こちらはお風呂に向かう廊下と窓の写真です。
シングルガラスのアルミサッシでした。
温度差はもっとひどい事になっています。
先程の廊下と繋がっているんですけど・・・。
この温度差は酷すぎると思います。
客室です。
窓のすぐ横に強烈なエアコンが床なめ状態で設置されていました。
窓のドラフト対策なんでしょうね。
暖気が床をなめるように吐き出されています。
カーテンで若干弱まった冷気も、壁から40cm程度の所で暖まっています。
室温は26℃位だったと思います。
頭はぼーっとしていて、足元はなんとなくスースーします。
典型的な低断熱状態ですね。
レースのカーテンをめくってみると、窓の表面はもっと低温です。
結露で凄いことになっていました。
冷房の事を考えると、エアコンの設置位置は高いところになります。
でも、暖房の事を考えると低い位置に設置する方がいいようですね。
床なめエアコンの効用がよくわかる写真だと思います。
基礎断熱を行わず床断熱を標準施工とする弊社では、昨今流行の『床下エアコン』は採用できません。
でも『床なめエアコン』は採用可能です。
『小屋裏エアコン』や『階間エアコン』なんてものも最近では採用されているようですね。
ダクトエアコンはメンテナンス上、あまり採用したくありません。
でも状況によっては採用してみたいですね。
田中氏には、大工の手作り家具の話を聞かせていただきました。
弊社の家づくりにも活かせればと思います。
posted by Assed Red
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