複層ガラスの注意点

今日は水曜日。

アセットフォーはお休みを頂いています。

最近は暖かくなったり、寒くなったり。

温度が変わって、外出の際の服装選びが難しいですよね。

そうそう、私のパソコンで『服装』という単語を入力すると『複層』という字が真っ先に出てきます。

それだけ、普段から『複層ガラス』という単語を入力しているんでしょうね。(笑)

今回は、『複層ガラス』を採用する上での注意点について書きたいと思います。

ご入居前のお客様に説明している内容を、もっと細かくしてみます。

複層ガラスには以下のような現象が起こる場合があります。

採用に当たっては充分理解する必要があるでしょう。

あなたは、事前に聞いていましたか?

素晴らしい性能を持った複層ガラスではありますが、困った点がないとは限らないんです・・・。

まず初めに『干渉縞』です。

上図のO点から複層ガラスに入射した光が、分割されA・B別々のコースを反射・屈折しながら進みます。

2つに分かれた光が再び出会うと干渉が起こります。

この時、ガラス表面には虹のような『干渉縞』が見える事があります。

続いて『ゆがみ』です。

複層ガラスは2枚のガラスの間の中空想に気体を密封しています。

その中空層内の気体が、気温や外気圧の変化により膨張・伸縮する場合もあります。

この膨張により板ガラスが膨らんだり、収縮により凹んだりし、ガラス表面の反射映像が歪んで見えることがあります。

特にLow-E複層ガラスは反射率が高く、映像が映りこみやすいのでゆがみが目立ちます。

続いて『反射映像』です。

ガラスに反射した映像が多重に映り込む場合があります。

特にLow-E複層ガラスは目立ちます。

まだまだ続きます。

次は『ヤケ(風化)』です。

板ガラスの表面に水分が長期間付着していると、大気中物質と反応し板ガラスの表面状態が化学変化を起こす場合があります。

これにより光沢が無くなったり曇ったような状態になったり、薄膜が形成され光の干渉を起こし虹色に見える事もあります。

浴室などの高温多湿な場所、大気汚染の激しい場所、海岸や湖の近くで潮風やモヤに晒される建物など、湿潤の繰り返しが多い場所で比較的発生しやすくなります。

一度この状況が起きてしまうと除去は難しくなります。

こまめな清掃が効果的です。

次は『熱割れ』です。

窓に嵌め込まれたガラスに太陽光が当たることにより、その熱で割れる事があります。

これを熱割れといいます。

窓ガラスの光を直接照射された部分は吸熱し、高温になり膨張します。

一方、ガラス外縁部のサッシに呑込まれた部分や影の部分はあまり温度上昇せず低温のままとなります。

この低温部は高温部の熱膨張を拘束し、結果としてガラス外縁部に引張応力が発生します。

この熱応力は被照射部と外縁部との温度差、すなわち板内温度差に比例し、ガラスのエッジ強度を超える引張応力が発生すると熱割れが発生します。

この現象はガラスの特性として、不可抗力的に発生します。

熱割れによるガラスの割れが発生した場合には次のような対策を行ってください。

なお割れ方の特徴として、割れはガラスのエッジ部から直角に始まりそこから蛇行します。

熱割れの防止~

室内側に熱溜まりができ、ガラスが高温になるような部位への取付は避けましょう。

ガラス面への日射が均一でなく、部分的に日陰ができるとガラス板内の温度分布が変わります。このような部位への取付は避けましょう。

冷暖房の吹き出し空気や熱を直接ガラスに当てたり、強い照明を当てたりしないでください。

ガラス面に紙やフィルムを貼ったり、塗料を塗ったりしないでください。

室内側ガラスの全面もしくは一部にカーテンやブラインドなどの遮蔽物を密着させないでください。またクッション・置物などをガラス面に立て掛けないでください。

また、Low-E複層ガラスは特殊金属皮膜により携帯電話などの電波機器のご使用に障害が出る場合もあります。

基本的に熱割れは保証の対象になっていません。

弊社のお客様のお宅でも、西日の強い窓をカーテンで閉めっきりにしていて発生するケースが出ています。

熱が籠らないように、カーテンを少し開けておくなどの配慮が必要です。

快適な生活は高性能窓から始まります。

でも、良い事ばかりでもありません。

両方をよく理解して、快適な生活を送りたいものですね。

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posted by Hoppy Red 

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