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昨日、東大に行ってきました。
住宅セミナー
省エネ時代の家づくりを考える
その理論と実践
主催は東京大学/前研究室
後援はYKK AP株式会社
会場は本郷キャンパス工学部8号館83講義室
なんとも豪華な講師陣です。
当初の定員は100名。
申込みが殺到し、あっと言う間に定員オーバーになったそうです。
幸い、割と早いタイミングで申し込んでいた私は間に合いました。
その後会場を変更し、定員を倍の200名に増やしての開催となりました。
いつもは早い者順に席順が決まる事が多いんです。
開場時間に到着、早速入場しました。
「名刺をご用意ください。」
「当会場では席が決まっています。番号カードをお渡ししますので、その番号の席についてください。」
えっ!そうなの・・・。がっくり
最近近視と老眼が進み、スクリーンから遠いと見えないんですよね・・・。
前から4列目だから、なんとか見えました。良かった・・・。
今回、前先生はファシリテイターでした。
講師陣の発表前に15分ほどお話をしてくれましたが、最近聞く機会が多かったせいか目新しい話は少なかったですね。
最近の先生は温度分布がお気に入りのご様子。
放射温度の不均衡による体感を細かく分析しています。
温度差を
①2℃以内
②3℃以内
③4℃以内
の3段階に分けているそうです。
①が望ましいのは当然ですが、なかなか実現が難しいようですね。
せめて③を確保してください。とのお言葉がありました。
弊社の建物は家中2℃以内の温度差を標準としているので、問題ありませんね。
特にくるぶし付近の温度を気にされているようでした。
イラストは低断熱×低気密×ストーブの家の様子です。
開放型のストーブから発生する大量の水蒸気や排気ガスで室内空気汚染が進みます。
せっかく暖めた空気は隙間から外に漏れてしまい、代わりに足元から冷たい外気が侵入します。
頭は火照っているのに足元はスースーと寒い家ですね。
ストーブをエアコンに代えても温熱環境に変化はありません。
相変わらず頭は火照っているのに足元はスースーと寒い家ですね。
空気汚染は減りますが、代わりに強い風が吹きまくり不快感がいっぱいです。
最近人気の床暖房ですが、期待通りの活躍はしてくれないようですね。
確かに床面は暖かくなります。
でも暖められた空気は上に上がり、隙間から外に逃げてしまいます。
代わりに入ってくるのは、冷たい外気です。
くるぶしのあたりはスースーして、ストーブやエアコンと変わりません。
風が無い分快適かもしれませんが・・・。
高断熱×高気密×エアコンの家では、上下温度差も少なくなります。
エアコンの風も低温で風もおだやかですから、エアコン嫌いの方でも大丈夫。
これなら床暖房も大丈夫。
風もなく、空気汚染も少ないので快適です。
ポイントは『高断熱×高気密』にあります。
残念ながら高断熱だけで効果は期待できません。
外皮を貫流する熱量は減りますが、隙間から流出する熱量はかわりません。
上下に温度差が生まれ、くるぶし温度は低くなります。
足首・手首・首は比較的脂肪が少なく、血管が集中しています。
ですから足首を冷やしてしまうと、体温が低下する事になる訳です。
ちなみに会場は熱気に包まれていました。
狭い会場にぎゅうぎゅう詰めでしたから・・・。
天井のエアコンも頑張っていたんでしょうね。暑いくらいでした。
でも、壁を見ると割と低温なんですよね。
床温は13℃程度にしかなっていません。
典型的な低断熱×低気密な状態です。
学習環境よくないんですね。
ちなみに音響および映像環境もイマイチ。
講師の声は大きくなったり小さくなったり。時々ハウリングも発生・・・。
映りが悪くて、写真もきれいに撮れませんでした。
日本の最高学府ですよね?
岩前先生の話は、先日のHEAT20で聞いた話の延長という感じでした。
今度、日本テレビで実験をするそうですよ。
マイナス40℃の世界で冷めない浴槽を作るそうです。
実験に成功したら、そのお湯に裸で浸かるそうです。
先生のヌードが見たい方は2月28日の『お願い!アインシュタイン』(だったような気がします・・・。)をご覧ください。
厚さ40mmの真空断熱材を採用したらしいですよ・・・。
松尾先生は、『太陽に素直な設計』の手法の一部をレクチャーしてくれました。
とても面白く、そして実にためになる話でしたね。
もっと続きが聞きたかったですね。
時間の都合でディスカッションはありませんでした。
3人の話、もっと聞きたかったですね。
楽しい3時間でした。
ありがとうございました。
posted by Assed Red
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