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朝から地盤改良をおこなっています。
地盤に孔を掘り
そこにセメント系固化剤と水を加え
現場の土と混ぜる事で、柱状に地盤を改良する。
いわゆる『柱状改良工事』です。
その様子を順を追って、ご紹介したいと思います。
まずは『地縄』と『杭芯』の写真です。
小さくてわかりずらいでしょうか?
敷地に建物の中心線に沿って縄を張ってあります。
地縄を張ると言います。
最も縄ではなくて水糸なんですけど・・・。
この糸を目安に、改良体(Φ600)の中心に赤いビニール紐を括りつけた釘を挿していきます。
釘を挿した箇所を杭芯と言います。
(杭では無く改良体ですから、本当は改良体芯と言うのが正しいのでしょう。でも何故か杭芯と言っています。)
セメント系固化剤が搬入されてきました。
今回は7.5袋(7.5㎥およそ7.5トン)使う予定です。
プールを設置し、中に水を貯めています。
プラントの様子です。
敷地内に全てを設置する事が出来ないため、道路にも一部設置させていただきました。
固化剤の投入シーンです。
プラント内で、水と固化剤が配合され、ホースで改良機に送るしくみになっています。
準備完了ですね。
こんな機械を使って改良工事を行います。
まずは試掘です。
先日のSS試験では、深度2.0m付近から支持地盤が認められました。
これを改めて確認する訳です。
先頭が尖っていてらせん状に溝を切った太さ100mm程度のヘッドを、地面に回転を加えながら挿していきます。
まずは1.0mほど挿し、引き抜きます。
らせん状の溝には土が付いています。
この土をこそぎ落として、土質サンプルとします。
一番下が1.0m、その50cm上が0.5mになります。
0.5m・1.0m・1.5m・2.0m・2.5m・3.0m・3.5m
4回ほど、この作業を繰り返し、全部で7個のサンプルを採取しました。
今回の改良長さは3.0m。
通常はもう1.0m加算して、深度4.0mまでのサンプルを採取します。
でも、地盤が硬くて試掘用のヘッドが入っていきません。3.5mで断念する事にしました。
採取したサンプルです。
ひとつひとつにテスターを挿し、PH(ペーハー/土の酸性度)を確認します。
酸性土の場合には、専用の固化剤があるようですね。
試掘の結果、設計通りの改良で問題ない事が確認出来ました。
いよいよ、改良工事スタートです。
まずは、ヘッドを交換します。
ちなみに左側のヘッドは天端のレベルを揃え、平らに削るためのヘッドです。
工事の最後の頃に活躍します。(それまでは用なしです。)
ヘッドの中心を杭芯に合わせ、堀り下げていきます。
3.0m下まで、固化剤と土を攪拌しながら堀り下げます。
随分とシャフトが短くなつている事が判ると思います。
6.0mほどあったシャフトですが、もう3.0mほどしか残っていません。
写真は残尺を計測しているところを撮りました。
地面からシャフトの長さを測る事で、改良長を確認している訳です。
この後、ヘッドを回転させながら上下に3往復ほどして攪拌を行います。
ヘッドを抜きました。
これで1本目の改良が完了しました。
この後、全ての改良が終わったら、一本一本、BMからの高さを測ります。
そして、先程の天端を削るためのヘッドを利用して平らに均します。
最後は、盛り上がった土を平らに均して完了です。
工具を片付け、重機を回送用のトラックに積み込み、道路の清掃を行います。
工事完了は4時頃の予定です。
この後も順調に進むといいなぁー。
posted by Assed Red
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