blog
昨日のブログの続編です。
柱状改良工事が無事完了しました。
地面に孔を掘り、固化剤と水を混ぜた物を注入し、土と良く混ぜる。
こうして地中に出来た改良体の天端は、概ね現状地盤のレベルになっています。
でも基礎の断面形状を見ると、その部位によって設計地盤からの高さはマチマチです。
外周部であれば設計地盤よりも300mm深くなっているし、耐圧盤の下端であれば150mm深くなっています。
地中梁なんかもありますしね。
そもそも、現状地盤と設計地盤の高さが同じとは限りません。
一本一本の改良体の天端は、その位置によって高さが異なることになります。
改良体の頭の高さを調整し、平らに均す作業を天端調整と言います。
今回は、その様子を書きたいと思います。
まずはオートレベル(計測器)を据付ます。
基準点(BM/ベンチマーク)の高さを測ります。
今回の場合は、このポイントよりも50mm高い位置を設計地盤(設計GL)にしています。
オートレベルは望遠鏡のように遠くの物が近く見えるようになっています。
そしてその頭は常に水平に回ります。
覗き窓から見てみると中央に十字があって、この高さは常に一定となっています。
一人がオートレベルで改良機のシャフトを覗きながら、この十字の高さを指示します。
「もっと上」とか「もう少し下」とか、言葉は使いません。
手の平を上に向けて指をクイクイ上下させれば「もう少し上」という感じに、合図を送るだけです。
阿吽の呼吸という事なんでしょうね。
印を付けたら、そこから逆算して改良天端高さを決定します。
設計GLはBM+50mmです。
印の高さはBM(正しくはBM+レベルの設置高さ)と同じ高さですから、これより50mm高くすれば設計GLになります。
天端の高さが設計GLよりも300mm低いのであれば、+50mm-300mmで-250mmの所にテープを巻きつけます。
写真の緑色のテープがそれです。
後は改良機のヘッドを天端調整用に交換し、改良体の頭をグリグリするだけです。
横ではオートレベルで緑色のテープの高さを覗きながら合図を送る人がいます。
結構アナログですよね。
調整完了です。
上にある土を払えば、丸い頭が平らになっている筈。
基礎工事の際には、その様子が見られます。
これを全ての改良体で行います。
お仕事とは言え、大変な作業ですよね。
柱状改良の工事の様子を2回に分けて書いてみました。
いかがでしたか?
posted by Assed Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分