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基礎工事の様子をアップします。
今回は根切り・鋤取りという作業です。
基礎工事を行うに当たり、まず初めに行う作業となります。
根切りは、建物をつくるために地面を掘り下げること。
その形状によって次の3つの種類があるそうです。
①つぼ掘り・・・底部の要所を個別に根切るもの。
②布掘り・・・底部の一部を布状 あるいは帯状に根切るもの。
また鋤取りは、ある一定の厚さに薄く土砂をけずりとることを言います。
現場では、こんな感じに作業を進めています。
遣り方を利用して、地面にチョークを蒔いて線を引きます。
この線が、根切り・鋤取りの目安です。
このラインの内側を重機を使って掘っていきます。
鋤取った土は、敷地内に残土置き場を設ける事が出来る場合は一旦そこに仮置きします。
基礎工事の最終段階で基礎の廻りに土を戻す作業に使うためなんですが、大抵の場合は置き場をつくるスペースがありません。
こんな場合は、写真のようにダンプカーに積み込み場外処分場に運ぶ事になります。
処分場では土の中の砕石などを取り除き、埋戻し用の土として販売しています。
考えようによっては、その為の材料を運んであげている事になりますよね。
でも、処分場に残土を運んでも代金を貰う事はできません。
ダンプカーをリースして
ガソリン代を掛け
処分場までの往復を運転しているのはこちらです。
それなのに、引き取り時に処分費を支払うのはこちらなんです。
なんとも納得出来ないシステムです。
重機を操る人と身体を動かす人が協力して、作業は進められます。
先日施工した地盤改良の天端が出てきました。
この後も、いくつもの天端が出てくる筈です。
重機で壊さないように、注意しながら掘削を進めていきます。
オートレベルを据付ました。
写真は、タルキに取付けた受光部をオートレベルの光に当てて鋤取りレベルを確認している様子を撮ったものです。
外周部の増し打ち部のレベルは設計GLより450mm下になります。
重機で大まかに掘削し、人間がスコップと鍬で鋤取ります。
レベルを確認しつつ、微調整を行う。
こうした作業が続きます・・・。
その間、ダンプカーは何度も処分場と現場を行ったり来たり・・・。
なかなか良い土ですね。水はけも良さそうです。
ガラさえ混じっていなければ、庭いじりの好きな方が喜んで引き取ってくれそうです。
鋤取り作業が間もなく終わります。
処分場に残土を搬出したダンプが、再生砕石を積んで帰ってきました。
外周部の鋤取り部分に砕石を蒔き、最後の鋤取りを行います。
でも先程処分場に向かったダンプが帰るまでは、積み込む事が出来ません。
取り敢えず1か所に集めてそのままにし、砕石地業を行います。
地業(じぎょう)とは建物を安全に支える為に地盤に施される基礎工事の一部です。
ちぎょうともいいます。
地盤が丈夫でそれ自体で建物を支えることができる場合は、地盤面を極力平らにした後割りぐり石などを並べて十分締め固めます。
地盤が良い場合はそのまま捨てコンクリートを打つこともあるそうですが、お目に掛かった事がありません。
また地盤が弱い場合は杭を打ち込む(杭地業)事もあります。
今回の場合は、地盤改良を行ったため砕石地業を行いました。
ダンプを敷地内に入れ砕石を下ろすのが一般的ですが、生憎入れるスペースがありません。
道路に停めた状態で、ユンボを使い根切った所に仮置きします。
ユンボから直接一輪車に載せる事もあります。
砕石を敷き並べ、転圧します。
作業の途中でのレベル確認も忘れてはなりません。
ダンプが帰ってきたら、全ての残土を積み込みます。
その後、残土が置いてあった部分の土を鋤取ります。
鋤取りを終え、残土の積み込みを終えたら、砕石地業の再開です。
敷地内に仮置き場がとれないような現場では、こうした出戻り工事が何度も発生します。
都内の工事は、こうした事で必要以上に費用が嵩んでしまうんですよね。
砕石地業が終わったら、防湿シートを敷きます。
防湿シートの上に、捨てコンクリートを打設すれば地業は完了です。
posted by Assed Red
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