攻めていました。

昨日参加した『スイス漆喰の家巡り』バスツアーの報告です。

企画・運営:株式会社イケダコーポレーション

アテンドは須藤建設株式会社の須藤会長に務めて頂きました。

視察したのは2か所、須藤建設の建築中の現場と八千代はぐみの杜モデルです。

こちらのモデルは全部で6棟るんですが、既に入居しているものもある為4棟+施工中の現場1棟を見せていただきました。

まずは、工事中の須藤建設の現場です。

カーブした北西道路に面したブーメランのような敷地に建っている建物です。

建物は敷地に合わせて、広げた羽のような形状をしています。

道路に面する面には、北海道産の杉板が貼られていました。

 

そこに付けられた窓には杉の板が嵌め込まれ、閉めると一面杉の壁です。

ファサードのイメージを重視したそうです。

「西面だから日射遮蔽にもちょうどいい。」という割り切りは潔ぎ良いというか大胆というか・・・。

中から見ると、複層ガラスの向こうに杉板が見えていました。

須藤建設の建物は3種類の外壁から選択するようになっているそうです。

木製サイディング張り

スイス漆喰塗り

ガルバリウム張り

部分使いもOKですが、それ以外の素材は一切NGなんですって!

徹底しています。

室内も徹底して割り切っています。

階段は3層ベニヤ製、側板もありません。

ベニヤの木口はカンナを掛けただけ。ベニヤの層が化粧になっています。

床はカラマツの3層積層材

右側はキッチンの床です。

ナント!モルタル金鏝押えです。

天井は珪藻土クロスです。造り付けのダウンライト、オシャレでした。

壁はリビングのみスイス漆喰です。

写真のようにプレートを埋めて納める場合もあるようですね。

その他の壁は珪藻土クロスでした。

什器類は造り付家具になっています。

ベニヤの木口にあえて木口テープを貼らないのが拘りとか。

扉にはアクセントにリノリウムなんかを貼っているそうです。

カラーベニヤを使わないのも拘りです。

「カッコ悪いでしょ。」

という言葉が、たくさん使われていました。

巾木は使いません。

小さな雑巾摺で納めていました。

須藤建設は新住協の会員です。

室蘭工大の鎌田名誉教授とも仲良しなんだそうです。

元々北海道で商売をしていたそうですが、縁あって千葉の地で住宅を建てるようになったようですね。

バリバリのQ1住宅は建てません。

地域に適した断熱性能を確保し、通風や採光・日射遮蔽を考えた家を建てているそうです。

続いて、はぐみの杜のモデルをご紹介します。

現場事務所の中で30分ほどレクチャーを受け、質疑応答の時間となりました。

参加者は40名ほどいたんですが、かなり熱の籠ったやり取りでしたよ。

工務店同志の協業が成功した事例ですから、自分達のヒントにしようと遠くから来ている方々もいました。

色々な建物があります。

モデルという事もあって、かなり攻めていました。

はぐみの杜は建築条件付の分譲地です。

これらの建物を見て、気に入った工務店と請負契約を結び注文住宅を建てるしくみになっています。

始めに見たのがこの建物でした。

ゴミ捨て場が残念ですね。

室内はカフェ感たっぷりです。

少しやり過ぎでは・・・。

と思いました。

次に見たのは、FPの家。

FPの家南関東会長を務めている工藤工務店の現場です。

工藤社長にお願いして、見せていただきました。

こんな外観です。

6棟それぞれが個性ある外観でしたが、その中でもかなり異なってテイストです。

細かい部分まで拘ったディティールが散見されました。

   

 

2階の和室も中々の力作だと思いました。

 

小上がり的に階段を5段上がると、落ち着いた空間が広がります。

紙クロスと木を上手に使った家でした。

須藤建設の現場です。

どこにでもある材料を工夫して、カッコ良く見せる。

安っぽい仕上がりにはしない。

そんな拘りがありました。

フレキボードを建具やカウンターの仕上げに使ったり・・・。

HEAT20のG1相当の断熱性能です。

吹き抜けに冷房用のエアコン×1台、1階廊下に暖房用の蓄熱暖房機×1台で冷暖房を賄っています。

吹き抜けを中心としたオープンな間取りを作り続けているそうです。

ちなみに換気システムはかなりあっさりしています。

排気用の換気扇を数台設置し、給気口を付けるだけ。

ダクト配管もありません。

千葉は温暖だから、窓を開けるでしょ。との事でした。

和風の家もありました。

玄関を開けると大きな土間のある家だした。

古民家風の真っ黒い床が印象的です。

2階からロフトにあがる階段収納です。

なかなか楽しい空間でしたよ。

こんな感じの分譲地、なかなか良いと思いました。

全体を通じて、ビニールクロスの使用はゼロでした。

床は無垢材が多かったと思います。

3層積層材を無垢と言えるかどうかは別ですけど・・・。

スイス漆喰&オガファーザーの仕上がり、やっぱりいいですね。

我が家もそうなんですけど、空気感が違います。

横から光が挿した時の表情がいいんですよね。

造作建具や家具は中々採用できないけど、部分使いはアリかな?

工務店にしか出来ない家をたっぷり見させていただきました。

主催者の方々、須藤会長ほか6社の工務店の皆様、ありがとうございました。

 

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posted by Assed Red

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