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『FPの家 T邸』
床パネルの施工をしています。
本日、搬入された床パネルです。
正しくは『FP断熱床パネル』と言います。
4周および中央に厚さ88mmの根太代わりの木枠が入っていて、表には厚さ12mmの構造用合板が貼られています。
木枠の中に『硬質ウレタンフォーム』が高圧力で充填されていて、裏面にはクラフト紙が貼られています。
パネル自体の厚さはちょうど100mm、縦・横のサイズは指示した寸法によります。
最大の特長は
①専門工場内でしっかりとした管理の元、高圧力で充填・発泡されるため『独立気泡』が確保され、吸湿性が低く断熱性が高い。
②木枠および構造用合板・クラフト紙と硬質ウレタンフォームがしっかりと接着されているため、長期に渡り剝離する事がない。
③木枠を土台や隣のパネルの木枠にビス留めする事で一体化するため、耐震性が向上する。
④上記②及び③のおかげで、断熱材が垂れ床面から離れる心配がない。
⑤パネル自身の剛性が高いため、アルミ気密テープを貼りやすく気密施工が容易。
等々。中々優れた断熱パネルなんです。
写真は床パネルを大引きの上に敷き並べた状態を撮ったものです。
パネルの裏および小口には、ホウ酸系防腐・防蟻剤が塗布されています。
先に壁パネルを取付け、その下に土台のレベルでパネル受けを取付けます。
写真中央から斜め右側に取り付けてあるオレンジ色の材料がそれです。
もちろん、防腐・防蟻処理もしてありますからご安心を!
大引きに、床パネルの小口から長ビスを斜め打ちします。
小さくで見えないかも知れませんが、パネル同志も長ビスで斜め打ちして留め付けます。
パネルの中央部はパネリードという長くて太いビスを使い、真正面から大引きに固定します。
これを忘れると、パネルが反る場合があるんですよね。
壁パネルに開けたホールダウン金物用の穴に発泡ウレタンを充填したところを撮りました。
断熱欠損を徹底的に無くすのも、高断熱住宅のスタンダード施工です。
窓上には『開口上下パネル』という細長いパネルを取付けます。
パネルに四角い穴をくり抜いた『開口パネル』というものもあって、プランに応じて使い分けています。
妻壁のパネルを撮ってみました。
通常壁パネルは長方形をしています。
妻壁は三角形ですから、弊社では現場で切断加工をしているんです。
切断した部分には、木枠が無くなってしまいます。
ですから、現場で角材を用意し角材と断熱パネルの木枠をしっかりと固定し、接合部分に発泡ウレタンを充填するようにしています。
もちろん、気密処理も忘れません。
写真は壁パネルと胴差し部分の接合部に貼ったアルミ気密テープの様子を撮ったものです。
パネル自体は空気や水蒸気を通しにくい為、パネル接合部の気密・防湿処理さえしっかりすれば、家全体の気密・防湿性能を高める事が可能です。
壁パネル自体も、かなりしっかりしています。
床パネルのように構造用合板が貼られている訳ではありませんが、繊維系断熱材の防湿材や別張りシートを柱や間柱および梁・桁の上で貼り合わせる事を考えれば、かなり容易に施工する事が出来ます。
つまり、作業従事者や施工管理者による施工ムラを限りなく少なく出来る訳です。
そもそも、断熱材内部に水蒸気が入り込んでも吸水性が低いから安心なんですけどね・・・。
まだまだ、断熱・気密作業は続きます。
また報告させていただきます。
お楽しみに・・・。
posted by Assed Red
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