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基礎工事の様子をシリーズでご紹介しています。
基礎立上りコンクリートの打設を終えると、天端均しと言う作業を行います。
今回は立上りコンクリートの打設に伴う『天端均し』という作業について書きたいと思います。
天端均しとは、基礎などの天端が水平になるように平らに均すことを言います。
(天端とは、上端と同じ意味です。基礎であれば、てっぺんが平らになるように仕上げることを言います。)
基礎の天端が水平ではないと、家全体が傾いてしまいます。そんな家、ありえないでしょ?
理想を言えば基礎の鉄筋コンクリートが打ち上がった時点で、天端を金鏝で直押さえするのが一番良いとされています。
でも施工性も悪いし、作業が難しいので最近では他の工法が取られています。
昔は、生コン打設後数日乾燥させた後に基礎天端に左官定木を取付け、モルタルを塗っていました。
基礎天端の両方に取付けた木材が、左官定規です。
レベルを使い、水平になるように取付けます。
基礎にコンクリート釘で留め付けたり、写真のように鉄筋を曲げたもので挟んで固定します。
定規に合わせてモルタルを塗り、乾いたら定規を外します。
これで天端均し完了です。
コンクリートが乾くまで施工が行えない為、時間が掛かる。
左官屋さんの手間賃が余計に掛かるなどのデメリットがあります。
これに代わり、行われているのが『天端レベラー』の施工です。
実は、天端レベラーは住宅基礎用天端仕上材です。
水で練ったレベラーを、型枠のあいだに流し込むだけで平滑な天端仕上げができます。
作業方法は、こんな感じです。
所定の練混ぜ水(25㎏の袋につき6.5~6.7リットル)を計量し、練混ぜ用のバケツに入れます。
高速ハンドミキサー(回転数600r.p.m以上)で攪拌しながら、天端レベラーを徐々に投入します。
攪拌は概ね3分位です。
充分に攪拌された天端レベラーを、小さなバケツや柄杓を用いて端部より『天端マグネット』の下端まで流し込みます。
写真中央の四角い金属片が天端マグネットです。
下端が基礎天端になるように、型枠設置の際にレベルを測って取付ておきます。
直射日光や通風を避け、凍結等を防ぐために養生を行う方が良いでしょう。
平温時で1日以上、寒冷時で2日以上養生期間を取る必要があります。
天端レベラーは生コン打設後数時間経過すれば、当日施工で工事を完了させることができます。
既調合品なので品質が安定していて、圧縮・曲げ・接着強度が高く、耐衝撃性・耐磨耗性に優れています。
セメント系のため、耐水性に優れ、鉄部の防蝕性もあります。
写真は天端レベラーを流した直後のものです。
基礎の養生を行っています。
所定の養生期間をキチンと取る事をお勧めします。
posted by Assed Red
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