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『FPの家 T邸』
ようやく、樹脂窓が納品されました。
今回採用したのは、エクセルシャノン製のシャノンウィンドゥⅡです。
写りがイマイチで申し訳ありません。
防火タイプ、Low-E複層ガラスが入っています。
残念ながら、防火タイプの場合は日射取得型のガラスは選べません。
依って全てのガラスは日射遮蔽型になっています。
シャノンの樹脂窓には色々な特長があります。
①高い断熱性能を誇ります。
外開き系の窓:1.4W/㎡・K
引違の窓:1.5W/㎡・K
②熱を伝えにくい樹脂素材をフレームに使っています。
③樹脂フレームの厚さが他メーカーに比べて厚いんです。
その代り、かなりゴツイイメージになってしまうのが欠点と言えるかも・・・。
④Low-E複層ガラスを標準採用しています。
しかも空気層の厚さは16mm。
おまけに、アルゴンガスを標準封入しています。
空気と比べて、66%の熱伝導率なんです。
⑤ウォームエッジスペーサーを標準採用しています。
ウォームエッジスペーサーとは、樹脂スペーサーの事です。
一般的な複層ガラスはアルミスペーサーを採用しています。
ガラス中央部における表面温度はどちらも同じですが、周縁部の温度は結構変わります。
内外温度差が大きく、相対湿度が高い部屋では結露の違いにびっくりする事もあるでしょう。
でも防火タイプの場合、色々と我慢しなければならない点が多いんですよね。
例えば、ガラスが厚さ6.5mmの網入りになるため空気層が12mm程度になってしまいます。
またスペーサーはアルミしか使えません。
これにより断熱性能も結構下がってしまいます。
外開き系の窓:1.4W/㎡・K→1.5W/㎡
引違の窓:1.5W/㎡・K→1.7W/㎡
非常に残念です。
でも諦めるしかないんですよね。
今回は、防火シャッターとの併用で一部に非防火タイプの窓も採用しています。
同じ窓なのに片方は防火で、もう片方は非防火だったりします。
ガラスの表面温度の違いを見られそうですね。
また、スペーサーが樹脂かアルミかでどの位の温度差が出るのかも見られそうです。
今から楽しみです。
でも完成の時期が中途半端だから、あまり違わないかも・・・。
その場合は入居後に見せてもらうしかないですね。
これが実際のアルミスペーサーです。
ガラスの間が銀色に光っています。
こちらは樹脂スペーサーです。
色が黒いですよね。
現場では、アルミテープによる気密処理が徐々に始まりました。
桁と屋根パネルの取り合い部および、屋根パネルと屋根タルキの取り合い部にテープを貼っています。
2階の捨て張りと壁パネルの取り合い部および、壁パネル同志にテープを貼っています。
ベージュ色のパネルや木材の上に貼られてた銀色のアルミテープは
「良い仕事してまっせ!」
という感じを、凄いアピールしています。
どんどんと銀色の部分が増える様を、今後はアップしていきますので楽しみにしてくださいね。
壁パネルの開口部分上部には、窓まぐさを入れています。
これは、カーテンレール用の下地です。
以前は、石膏ボードの代わりに釘の効く合板を貼っていました。
でも、防火的によろしくないんですよね。
繊維系断熱材であれば柱面に合わせて板を取付け、その裏に板厚分押し込んで断熱材を入れてしまえばいい訳です。
断熱性能はかなり落ちますけど。
プラスチック系断熱材の場合は柱間に充填する事はほぼありませんから、柱面に合わせて板を取付ければいい訳です。
FPの家の場合は壁の厚さ分、めい一杯断熱材が入ってからこんな納まりになるんですよね。
まぐさと柱、まぐさと壁パネル、ジョイント部分にはアルミテープによる気密施工が必要です。
こうした箇所にも、しっかりとテープが貼られます。
その様子は、後日ご報告します。
posted by Assed Red
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