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今日から3日間、アセットフォーはお休みです。
休み明けの日曜日は『FPの家 T邸』の構造現場見学会も開催されます。
この3日間は、家づくりのポイントを簡単に書きたいと思います。
具体的な対策は、見学会にご来場いただければ見ていただけると思います。
初日は音についてです。
上の階の音は、下の部屋では想像以上に不快な音(騒音)に感じるものです。
木造はコンクリート造に比べて音が伝わりやすく、快適空間を実現するためにはそれなりの対策が必要です。
新築・リフォーム時、住宅の不具合相談の中で最も多いのは床に関する事なんです。
その中でも音に関する事(床鳴り・異常音・遮音不良)は15%にも及びます。
例えば
「子供が2階で飛び跳ねている音が気になる。」埼玉県の男性(40代)
「1階寝室で2階の足音が聞こえてきて、就寝時にうるさい。」東京の男性(50代)
住宅で問題となる騒音は、主に3つあります。
①上の階からの騒音
②隣室からの騒音
③外部からの騒音
意外と上階からの騒音って、気になる割に対策が取られていないんですよね。
上階からの騒音は
空気伝播音
個体伝播音
の2つに大別されます。
また個体伝播音は、さらに
重量衝撃音
軽量衝撃音
に分けられます。
その種類と対策を挙げてみましょう。
①空気伝播音・・・空気中を伝わり、壁・床・天井を透過して達する音。話声・音楽・テレビ音などが代表的。
これらの音は、重い材料を間に使用する事で音の透過を抑制出来ます。
②個体伝播音/重量衝撃音・・・子供が跳ねたり、走り回ったりする事で発生する音。
こうした音は
床自体の重さを増やす。
梁の間隔を狭くし、梁を太くする事で固い床にする。
などの対策で振動を抑える事ができ有効です。
③個体伝播音/軽量衝撃音・・・食器・スプーン・おもちゃなどの比較的軽い物を床に落とした時や、椅子・机などを引きずった際に発生する音。
これらの音は、床表面になるべく近いところに軟らかい材料を入れる事で衝撃吸収ができ有効です。
重量衝撃音については、重量衝撃音遮断性能の値として『LH』が使われ
軽量衝撃音については、軽量衝撃音遮断性能の値として『LL』が使われています。
どちらも数値が小さいほど性能が良い事を表しています。
家族とはいえ、出来ることならばお互いの音に関するストレスは無くしたいものですよね。