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ネット検索をしてみれば、こんな画像がすぐに見つかる筈です。
壁内結露は内部結露の中のひとつです。
床や天井の中で発生する結露も含めて内部結露と言います。
内部結露とは・・・。検索してみると、こんな説明がありました。
住宅の壁の中に断熱材があるということは、家の外と中に温度差が生じます。
冬の季節の間は部屋の中の暖かい湿気を含んだ空気が壁の中を通ります。
外壁材は冷えていますので、外壁の内側で冷やされて結露となります。
その際に断熱材の中や木材の中に水分が溜まると、カビや腐朽菌が発生して木柱や壁の中の木材を腐食させ耐久力がなくなります。
そうすると家の寿命も短くなり、地震時に倒壊しやすくなります。
阪神大震災の際には倒壊して
家の下敷きになり
沢山の死傷者がでる。
という大惨事になりました。
もしも日本の住宅がこのような結露がでるような構造でなかったら?
阪神大震災のように、家が倒壊して大惨事になる事は無かったかもしれません。
結露はおろそかにできない、怖い現象なのです。
壁内結露の起きるメカニズムはそれほど難しい訳ではありません。
繊維系断熱材の場合で説明してみましょう。
①壁内に水蒸気を含んだ暖かい空気が入る。
②断熱材内部の水蒸気を含んだ暖かい空気が外気に排出されない。
③断熱材内部で結露が発生し、水分を含んでします。
④水分を含んだ断熱材の断熱性能が低下し、結露を促進する。
⑤大量の水分を含んだ断熱材は重くなり、断熱材の脱落が発生します。
⑥断熱材の無い状態となり、結露の発生を抑える効果は無くなります。
⑦木材腐朽菌やシロアリの発生につながり、耐震性・耐久性・耐朽性の減少につながります。
反対に
①壁内に水蒸気を含んだ暖かい空気を入れない。
②水蒸気を含んだ暖かい空気をすぐに外気に排出する。
③水分を含みにくい断熱材を採用する。
④脱落しにくい断熱材を採用する。
等の対策をとれば、壁内結露の発生を抑制する事が出来ることになります。
結露の発生の有無は、計算によって確認する事も可能です。
以下に2つの計算例を挙げました。
是非、ご確認ください。
①建売現場でよく採用されている構造です。
外壁下地として針葉樹合板を採用しています。
断熱材には袋入りのグラスウール16kを採用し、別張りシートの施工はありません。
表中右側の赤い部分が結露発生個所となります。
断熱材と針葉樹合板の間ですね。
この結果、針葉樹合板はふやけたりカビたりするかもしれません。
もしも耐力壁になっていたとしたら、耐震性も大きく減少する事になります。
外壁に合板等の耐力面材を採用する場合には、等質抵抗の小さいものを使う事をお勧めします。
②注文住宅でよく採用されている構造です。
外壁下地として針葉樹合板を採用しています。
断熱材には現場発泡ウレタンを採用し、別張りシートの施工はありません。
表中右側の赤い部分が結露発生個所となります。
断熱材と針葉樹合板の間ですね。
この結果、針葉樹合板はふやけたりカビたりするかもしれません。
もしも耐力壁になっていたとしたら、耐震性も大きく減少する事になります。
③弊社が採用するFPの家の場合です。
結露の心配はないようですね。
構造金物は現場発泡ウレタンを吹付けます。(写真は途中の様子を撮りました。)
充分に吹き付けた後、平らに切削し気密テープを貼りウレタンが表面に出ないようにします。
現場発泡ウレタンは、工場でつくる硬質ウレタンフォームパネルとは違います。
断熱材内部に連続気泡が存在し、水蒸気を通してしまうんです。
現場発泡ウレタンのままで、壁内結露を防ぐ事はできません。
断熱材同志や構造材との接合部には必ず気密処理を行います。
ていねいに行われた気密処理の様子を現場でご確認ください。
『FPの家 T邸』にて
3月26日 10時~16時30分
構造現場見学会を開催します。
高性能エコハウスを実現するための必須施工を、詳しくご説明いたします。
ご自身の目で見て、手で触って、ご確認ください。
スタッフ一同、お待ちしています。
posted by Assed Red
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