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建て方作業について書きたいと思います。
建て方とは、現場で建物の主要な構造材を組み立てること。
木造住宅の場合、土台の据付から柱、梁、棟上げまでの作業工程をいいます。
小屋梁に小屋束を立てて母屋を上げて行き、一番高いところにある棟木を上げると上棟となります。
上棟完了にて建て方完了となりますが、一般的には上棟と言う言葉の方が有名ですよね。
弊社の場合土台の据付(土台敷き)は建て方の2日前に行っています。
写真は土台敷き完了時の写真です。
そして、建て方前日の足場架設を撮ったもの。
ちなみに、足元には木屑やゴミの飛散防止を目的としたPPシートを敷いてあります。
これを敷いておくだけで、現場の清掃性が大幅にちがうんですよ。
1階で使う部材(柱・梁・胴差等)は土台の上に置かれています。
2階および小屋組(屋根の骨組み)で使う部材(柱・梁・桁・小屋束・母屋・棟木等)は、2階に予め揚げておきます。
ここまでの作業を前日までに完了させておくことで、当日の作業をスムーズに行える訳です。
高い場所で活躍する作業員を『鳶職人』と言います。
鳶職人は、建設現場で働く建設作業員の中でも高い場所での作業が多く、危険を伴う専門性の高い職種です。
弊社でも以前は建て方作業や足場の掛け払いを鳶職人が行っていました。
でも最近は足場業者がこれに代わり、足場の掛け払いはもちろん、上棟材の受け取りや建て方作業を行っています。
プレカット工場にて加工された材料を運び、組み立てる作業を足場業者が行います。
構造金物を留め付けたり、構造用合板に釘を打ったりというような作業は大工が行います。
両者が作業を分担して行いますが、建前当日の人数は概ね4人~6人位。
おそらく他の工務店に比べると少ないと思いますよ。
1階から2階、小屋組と下から建てていきます。
2階およびロフトの場合は、床組の上に厚さ28mmの構造用合板を敷き、150mmピッチに長さ75mmの木ネジを留め付けます。
これは耐震強度を高めるために行っていますが、作業の安全性や効率を高めるのにも役に立っています。
合板自体は重くて作業も大変ですが、貼り終われば安全に効率よく作業をする事が出来るんです。
最後に棟木を取付けて、上棟完了です。
「上棟、おめでとうございます。」
翌日の作業を考え、屋根パネル等の材料も上に揚げておきます。
これで、建て方作業が終了しました。
引き続き、大工による屋根下地の作業に移行します。
posted by Assed Red
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