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今日は水曜日。
アセットフォーはお休みです。
いつものアセットレッドに代わり、休日担当のホッピーレッドがブログを書いています。
耐震等級という言葉をご存知でしょうか?
数百年に一度程度発生する地震による力に対して倒壊しない耐震性を持った建物を等級1とし
等級1の1.25倍の強さを等級2
等級1の1.5倍の強さを等級3
としています。
ではどのようにして、その強度を判定しているのでしょうか?
構造計算でしょうか。
いえいえ、違います。
2階建て以下の木造住宅では、構造計算を行っていないことが多いんです。
建築基準法第20条第1項によれば、構造計算とは次のものを指します。
許容応力度計算
保有水平力計算
限界耐力計算
時刻歴応答解析
でも、2階建て以下の木造住宅ではこれらの計算が行われていなくても、確認申請は通ってしまいます。
長期優良住宅では耐震等級2以上が求められますが、構造計算を行う事を義務付けられている訳ではありません。
施工令にある技術基準の仕様規定に適合さえしていれば、求められる耐震等級は得られるのです。
仕様規定とは簡易法です。構造計算ではありません。
木造2階建て以下の住宅
高さが13m以下の住宅
延べ床面積500㎡以下の住宅
軒の高さが9m以下の住宅
に該当する建物を4号建築といいますが、これらの建物は確認申請時に構造計算を要求されないどころか、構造に関する検討書や図面の提出も求められません。
つまり、確認機関や行政によるチェックも行われていないのです。
壁量計算
四分割法
N値計算
等の仕様規定による安全性の検討を、設計者は必ず行わなければなりません。
でも、それらの計算など出来ない方々も大勢いるのが現実です。
中には
「4号建築は安全性の検討なんて必要ないんじゃないの?」
などと勘違いされている方もいるとか・・・。
設計者の良心に委ねられる建物の耐震性・安全性。
果たしてこのままで良いのでしょうか?
同じ木造住宅であっても、木造3階建て住宅は許容応力度計算を求められます。
構造に関する検討書や図面も求められ、確認機関や行政によるチェックも行われます。
この違いはなんなのでしょうか?
2階建ての方が3階建てよりも安全だから?
現実には、2階建てばかりが倒壊・半壊・全壊の憂き目にあっているように思えます。
冗談ではありません。
本当に、こんな事になっているようですよ。
大地震が来た時に、困らない建物にしたいですよね。
そんな方は、設計者や工務店に次の一言を伝えてください。
「許容応力度計算を行ってください。」
「そして、耐震等級3の家を作ってください。」
可能であれば、制振装置を設置してください。
より安全・安心です。
ご安心ください。
弊社では、全棟許容応力度計算を行い安全性の確認を行っていますから・・・。