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今朝の練馬は雨。
桜も、この雨で散ってしまうのでしょうか?
今朝の荒井桜を撮ってみました。
2階にある、私の寝室からのワンショットです。
この間の休みは、まだ3分咲き程度でした。
今年は、青空をバックにした満開の桜を見る事はできそうにありません。
残念・・・。
昨日は会社を少し早く上がり、埼玉県草加市にある『幸庵』に行ってきました。
『サチアン』と読みます。(サティアンではありません・・・。古い・・・。)
日本ボレイト株式会社の埼玉工場の事らしい・・・。
室内に入ると、正面に木造住宅が建てられています。
圧巻です。
野地板とか、どうやって施工したんだろう?
材料は山長商店の紀州産50年杉のようですね。
良い材料使ってる-っ!
日本ボレイトは、ホウ酸処理による木材保存および防蟻処理を行う会社です。
様々な関連商材の販売も行っています。
その筋では有名な『ボレイト博士』浅葉健介氏が代表を務める真面目な会社です。
(ボレイト博士の顔が、先頃商標登録されたらしい・・・。勝手に使うと問題になるかも?)
中には、色々なものが設置されていました。
なんだと思いますか?
シロアリが自分の糞や体液等を混ぜて作った巣なんだそうです。
壁の中にあったものを取り出したとの事。
凄いですよね。
でも触りたくありません。遠くから写真だけ撮らせていただきました。
水槽の中には『アメリカカンザイシロアリ(以下、アメカン)』やヤマトシロアリが生きていて、モゾモゾと動いていました。
ゾッとしますよね。
アメカンって、あまり聞かないシロアリですよね。
その名の通り、アメリカから輸入家具などと一緒に運ばれてきました。
従来のシロアリとは異なり、乾燥した木材を好んで食べます。
従来の防蟻対策では防ぐのが難しい、厄介なシロアリなんです。
南関東の場合、以下の地域に被害が広がっています。
神奈川県
横浜市鶴見区・中区・青葉区・磯子区・金沢区・緑区・川崎市川崎区・相模原市・横須賀市・鎌倉市・葉山町・茅ヶ崎市
東京都
中野区・江戸川区・荒川区・板橋区・練馬区・葛飾区・北区・江東区・渋谷区・世田谷区・立川市・東大和市・昭島市・三鷹市
千葉県
市川市・船橋市・袖ヶ浦市・木更津市・佐倉市・大網白里町
埼玉県
川越市・ふじみ野市・三芳町
この他、被害エリアは拡大中との事。
恐ろしい・・・。
右の方にチラッと見えるのは食パンによる実験です。
ホウ酸を噴霧した食パンはカビていませんが、噴霧していない食パンはカビだらけでした。
ここで、最近FBで見掛ける話を聞いてしまいました。
「某食品メーカーの食パンを使うと、無処理のままでも中々カビないんですよね。」
この話、シロアリ業界でもかなり話題になっているそうです。
かなりの防腐剤が添加されているようですね。
なんか怖い・・・。
話題を戻します。
色々な木材の入った水槽にアメカンを放置して、食害状況を観察しているそうです。
檜・杉等を好んで食べるのは有名ですが、米ヒバ材も好んで食べるそうです。
でも、青森ヒバは食べないそうです。
ヒノキチオールは効果が無いが、シャメールBは効果があるということでしょうか。
引き続き実験を続けて戴き、結果を教えてもらいたい。
そう、お願いしてきました。
近頃流行の『基礎断熱』ですが、基礎に貼った断熱材からのシロアリ侵入が増えているそうです。
また、不適切な気密・防湿処理のせいで結露が発生しシロアリの食害が発生するケースも多いようですね。
防蟻EPS断熱材『パフォームカード』や防蟻気密シーリング『ボレイトシール』も置いてありました。
どちらも、他社製品のように『合成殺虫剤』を添加せずホウ酸処理しているのが特長。
防蟻効果が無くなりません。
シロアリや腐朽菌には有効ですが、人体には安全です。
他にも、防カビ性能を高めた『ボロンdeガード防カビプラス』やホウ酸をチョーク状に固めた穿孔処理用薬剤『ボレイトスティック』を手にする事も可能です。
日本ボレイトでは、3段階の防蟻防腐処理を行っています。
①標準処理
②1階全部処理
③全構造処理
どの処理を行っても、保証期間は15年となります。
対象はイエシロアリ及びヤマトシロアリです。
近いうちにアメカンも保証対象になるらしい・・・。
処理を行った範囲から食害が発生した場合の保証を行ってくれます。
通常の防蟻・防腐処理の保証期間は5年ですから、3倍も長い保証期間となります。
合成殺虫剤と比べて、安全・安心・防蟻効果が続くのが特長です。
この施設を使って、実際の施工実習や様々な説明が行われているそうです。
他のホウ酸防蟻メーカーと異なり、責任施工も特長です。
施工後の雨水対策や塗布忘れ・塗布ムラを試薬を使っての確認をしてくれるので安心です。
ホウ酸は水溶液や紛体を塗布もしくは吹付る施工です。
施工後の雨が一番怖いんですよね。
だから、施工後のマスカーによる防雨対策はうれしい対応です。
写真は、ホウ酸水溶液を掛けた木材と無処理の木材に『クルクミンテスター』を噴霧したところです。
5分ほど待てば、色により確認する事ができます。
無色透明なホウ酸の残留濃度を確認するためには、こうした試液が必要なんですね。
クルクミンって、ウコンですよね。
ウコンがこんな形で役に立つとは・・・。
構造材を提供している山長商店のHPを覗いてみると、ホウ酸処理の事が色々載っていました。
ご興味のある方は、以下のページをご覧ください。
http://yamacho-net.co.jp/live05.html
シロアリの事、色々勉強させていただきました。
ボレイト博士、ありがとうございました。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分