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『FPの家 T邸』
外壁の工事、始まりました。
今回採用したのは
株式会社イケダコーポレーションのスイス漆喰
カルクファサード&ベースBラス(スイス漆喰大壁工法)
です。
「スイス漆喰と言えば、『カルクウォール』じゃないの?」
なんて方もいるかも知れませんね。
そうなんです。
カルクファサードは
従来のカルクウォールとは異なり、外壁専用のスイス漆喰となります。
カルクウォールと違い、粉末状態のものを水に溶いて施工します。
その成分は以下の通り。
消石灰・ブナセルロース繊維・ブナセルロース粉・石灰粒・石灰粉・白セメント・チョーク粉・鉱物着色顔料・植物澱粉・アルミナ粉
バウビオロギーという概念に従い、天然素材100%かつ全ての材料を公開している外壁専用材です。
スイス漆喰は不思議な力を持っています。
原料となる石灰岩はアルプス山脈産。
今から2~3億年ほど昔、地球上のほとんどが海だった頃のサンゴやアンモナイトなどが堆積して形成されたものです。
そこから採れる石灰石は、水や空気をきれいにする作用を持っています。
スイスアルプスの純粋な石灰を約950℃の低温でゆっくり焼成することで細かく均一な粒子の生石灰を生成し、作られるスイス漆喰は柔軟性と硬さを合わせ持ち、数十年掛けてゆっくりと強くなります。
化学物質の力を借りず、空気中の二酸化炭素を吸収し結合します。
大理石と同様に、100年以上の耐久性と住む人の健康を守る清潔な空間を作ります。
現代の高温・短時間での製造では作ることのできない、素材自体が持つ魅力を充分に活かした漆喰と言えるでしょう。
上図はスイス漆喰大壁工法の概要を示したものとなります。
①の透湿・防水シートの施工は、他の外壁材と変わりません。
②の通気胴縁施工は、少しだけ違います。
通常、@455mmに打ち付ける通気胴縁の間に『補助胴縁』を打ち付けます。
こうする事で、ラス網がモルタルにより通気層側に膨らみ、通気層を狭くすることを防いでいます。
③のベースBラスの施工が特長のようですね。
裏面にターポリン紙の付いたパワーラスの施工が始まりました。
ターポリン紙とは2枚の紙の間にアスファルトあるいは他の適性物質を塗って接着し、湿気を通さないよう加工した紙のこと。
防湿・防水の目的で使われます。
熱を加えながら刷毛あるいはローラでアスファルトを塗るため、紙の片面にしかアスファルトを塗っていないものをアスファルト・ペーパーと呼ぶこともあるようです。
施工は始まったばかりですが、工程ごとにその施工をご報告できればと思っています。
お楽しみに・・・。
posted by Asset Red
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