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秋田ツアーの記事は前後編でまとめるつまりでした。
でも、もう少しだけ・・・。
全ての見学を終えて、秋田駅に向かう前に昼食に立ち寄ったのがここでした。
旧料亭
金勇
かなゆうと読みます。
国の登録有形文化財として認定されている『天然秋田杉の殿堂』らしいですね。
昭和12年に材木界の迎賓館として建てられた、歴史的建築物なんだそうです。
こんな立派な建物が、イオンのすぐ隣に建っていました。
なんか笑えます・・・。
ウィキペディアによれば
7つの入母屋造の破風の重なりあった木造2階建てで、庭園を有する。
延床面積1565㎡。土地3356㎡。
昭和11年から12年にかけて、地域の企業らを中心とした後援会や能代営林署などの協力を得て、東京の大工と地元の大工によって建設された。
建築にあたっては、木材加工技術のアピールもかね後世に残るような能代を代表する建物にしたいとの意向があり、選び抜かれた材木と日本建築の技巧が随所にみられるものとなった。
2010年(平成22年)には改修工事ならびに耐震工事にむけた調査がされている。
①大広間:2階の大広間。
110畳の広さで、天井は一面希少な天然秋田杉の中杢を利用した四畳半仕切りの格天井で構成され、床の間の床柱には大径の板屋楓が使用されている。
また、約50畳の総檜作りの箱舞台があり、背面に松の絵が描かれている。
②中広間
③満月の間
56畳の広さで、天井にはすでに入手不可能な長さ10m近くにもなる天然秋田杉の板が使用されている。
④上げ汐の間
⑤小部屋
⑥有明の間
1階の客室。8畳の広さで化粧単板張造作材と張柾天井板が使用されている。
⑦川風の間
⑧田毎の間
⑨吉野の間
⑩多津美の間
10の部屋があるようですね。
なにやら大きな木の断面が飾ってありました。
イタヤカエデのようですね。
こんな感じの廊下を歩いて、中を見学させていただきました。
長さは25m、幅は1.8mあります。
継ぎ目のない特注のゴザが敷かれていました。
③満月の間です。
長さ9.1mの中杢単板天井が使われています。
1枚の板を挽くのに、木挽き職人が約3日間もかけたそうです。
2階にあるトイレと廊下を撮ってみました。
寒かった・・・。
外と変わりません。底冷えする感じです。
2階廊下のすぐ隣に①大広間がありました。
奥に見えるのが、総檜造りの大舞台です。
往時には能芸者が手踊りを踊っていたと言います。
今は、総檜造りではないようですね。
そしてこれが、イタヤカエデの床柱です。
前に人が立つと、サイズ感が出ますよね。
十和田湖畔から伐り出されたものを丹念に磨き上げたそうです。
幅5間(9.1m)の床の間と共に、どっしりとした独特の雰囲気を醸し出していました。
また、建具は能代の建具職人が作ったもののようです。
柔らかな揺らぎの手漉き硝子は建設当時からのもののようです。
大広間にある1間幅の硝子障子と襖は圧巻でした。
こんな広間でおいしいお弁当が食べられるなんて・・・。
めったにない経験をさせていただきました。
いよいよ、ツアーも終了です。
新幹線の時間まで、少しありましたので軽くお酒を飲みつつ反省会です。
そう言えば、秋田の地酒呑まなかったなぁー。
秋田名物なまはげに見送られて、秋田の地を離れました。
そうそう、昨夜の懇親会で仕入れたネタなんですけど。
上の写真、垂れ幕やポスターという形で駅にたくさん飾られています。
秋田美人・・・。きれいな方ですよね。
ネタ元は以前に
「どこの誰なんですか?」
「モデルさん?」
と聞かれたことがあるそうです。
答えられなくて、商工会議所とかJRなんかに聞いてみたそうです。
その答え、知りたくありませんか?
「この方はもう、生きていません。」
「7~80年前に無くなっているんです。」
そんな古い写真を使っていたなんて・・・。
ちょっとびっくりしました。
これで、本当に最後です。
ツアー参加者の皆さん
共催各社の方々
西方先生
佐藤さん
ありがとうございました。
また、今回のツアーを早い段階でお知らせいただいた
タニタハウジングウェアの実川さん
建築知識ビルダーズの木藤編集長
情報をありがとうございました。
凄い人気で早々に締め切ったようですね。
企画大成功、おめでとうございました。
1泊2日のツアーでしたが、実に内容の濃いものだったと思います。
あとは、どう活かすことが出来るかですね。
posted by Asset Red
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