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連休2日目の今日は、木の驚くべき生命力の話です。
ご存知でしょうか?
木は伐採されてから100年間成長を続けます。
そして100年をピークとして、強度や剛性が緩やかに低下します。
言ってみれば、伐採から100年の間は強度や剛性が保証されている訳です。
また、木は乾燥状態を維持することが出来れば何百年ももつ素材である事は周知の通りです。
法隆寺のことは有名ですが、他にだってあるんですよね。
例えば、カナダ・バンクーバーの日本領事館のある団地では100~150年以上の住宅が数多く存在しています。
北米やカナダでは30年までは新築と言われるそうです。50年経ったら中古なんですって・・・。
フィンランドに行けば、ログハウスがたくさん建っています。
みんな300年の耐久性があるそうですよ。
理由は簡単です。
乾燥して石化状態になった『立ち枯れ材(シルバーパイン材)』を使用しているからなんです。
立ち枯れ材はパインの樹が立ったままの状態で立ち枯れ、葉や枝が落ちたあとも腐らず数百年と立ち続けた貴重なものです。
北欧フィンランドの北極圏にあたるラップランド地方の森林で採取されます。
その希少性からフィンランド国内においても、とても高価な天然木「幻の木材」と言われています。
極寒の地で樹齢200年以上の樹が立ち枯れて、およそ100年以上は立ったままの状態で脱水乾燥されます。
樹皮は剥がれ表面が銀色になるためシルバーパインと呼ばれています。
表面は雲母のように銀灰色、幹の中心は赤みがかった色をしており、そのひび割れや節穴も元の状態よりも独特な風合いをしています。
また何百年という長い年月風雪を経ている為、通常の材より曲がりにくく、反りにくいものになっています。
ログハウスのページから複写させていただきました。
ご興味のある方は以下のページをご覧ください。
http://www.fin-bigbox.com/?cat=17
何百年もの寿命を誇り、社会的ストックとなっている『フランスの石造りの家』も実は中身は木造です。
骨組みは木で出来ていて、外壁だけが石造りということはあまり知られていません。
鉄骨やコンクリートの見た目に騙されて
「木造住宅は長持ちしない。」
と思っていませんか?
大事なことは、湿気対策です。
いかに防湿・気密施工を徹底して湿気を含まないようにする。
含んでしまった湿気を速やかに放出できる構造にする。
正しい施工が出来る施工者を見つけることができれば、木の家って長持ちさせることは可能です。
posted by Hoppy Red
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