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今日は暑くなりそうですね。
そろそろ、日射遮蔽対策の準備が必要ですね。
つい最近まで、寒さ対策をしていたのに・・・。
季節の移ろいも年々早くなっていく気がします。
日射遮蔽とは、日射遮蔽部材を利用して日照調整を図ること。
寒い時期は窓からの日射により室温上昇を図りますが、これからのシーズンは窓からの日射を避け室温上昇を防ぐ必要があります。
可動性のある日射遮蔽部材を用いることで、季節・時刻・天候の変化や眺望・風通しなどの生活要求に応じることも可能です。
建築側としては、庇を有効に利用することも重要ですが、
窓の屋外側や室内側にカーテン・すだれ・ブラインドなどを設置するのが一般的です。
グリーンカーテンも流行っている昨今ですが、葉の茂る時期と日射の強い時期にズレがあるので配慮が必要でしょう。
日射遮蔽部材には外付部材と内付部材があります。
内付部材を用いた場合は、窓を透過した熱線が日射遮蔽部材表面に当たります。
この熱が室内に放熱されるため、外付け部材を用いた場合ほど効果は期待できません。
主な外付日射遮蔽装置の特性を挙げると以下のようになります。
①スクリーン・・・開閉により日射と視線制御が可能。風に対して弱い。(効果:中~大)
②すだれ・・・安価。風に弱く、収納性・耐久性に劣る。(効果:中~大)
③オーニング・・・開口部と直接対面ないため眺望性が良い。風に対して弱い。(効果:中~大)
④ブラインドシャッター・・・ブラインドとシャッターの機能を併せ持つ高性能部材。高価。(効果:大)
⑤ブラインド・・・日射と視線制御の自由度が高い。風に対して弱い。(効果:大)
⑥ルーバー・・・羽根は回転するが上下に可動できないため、眺望性が悪い。(効果:大)
また、内付日射遮蔽装置の特性は以下の通りです。
①レースカーテン・・・日射と視線制御が可能。目の粗さや色によって効果が変わる。(効果:小)
②ロールスクリーン・・・日射と視線制御が可能。色によって効果が変わる。(効果:小~中)
③紙障子・・・日射と視線制御が可能。色によって効果が変わる。(効果:中)
④ブラインド・・・日射と視線制御の自由度が高い。色によって効果が変わる。(効果:中)
屋根や庇などを利用して開口部から侵入する日射を遮ることも有効です。
庇が取り付く方位と軒の出寸法によって、夏季の日射遮蔽効果が変わります。
方位に応じて適正な計画が求められます。
太陽高度が低い時間帯での受照面となる東面・西面では、庇などの水平部材による日射遮蔽の効果は期待できません。
これに対して南面の開口部では、太陽高度が高いためその効果は充分に期待できるでしょう。
また庇を設置することで、開口部ばかりではなく外壁の日射遮蔽効果を高めることが可能です。
冬季においては太陽高度が低い為、日射取得が大きく損なわれることもありません。
太陽の日差しは、天然の照明であり暖房機器でもあります。
上手に利用して、上手に避けることで省エネ・快適な生活を送ることが可能です。
パッシプ設計をうまく活用してみましょう。
温暖地版自立循環型住宅への設計ガイドライン中の一部を複写・転載させていただきました。
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